ep.73 ページ25
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ダームストラング代表はビクトール・クラムで、ロンは拍手をしすぎて腕が攣りそうになっている。
次に呼ばれたホグワーツ代表はセドリックで、皆口々にアンジェリーナを慰めた。
「絶対あなただと思ってたわ」
「あんなウスノロ、第一の試練でリタイアだぜ」
「フレッド？」
アンジェリーナは落ち込みながらも笑顔で頷き、会はお開きになるかと思われていた。
消えかけていたゴブレットの炎がもう一度赤く燃え上がり、ダンブルドアの震える手が舞い落ちる羊皮紙を掴み取った。
「＿＿＿＿ハリー・ポッター」
ハーマイオニーは、戸惑って座ったままのハリーの背を押した。
「行って、ハリー！」
フレッドとジョージは驚いてはいるものの、「すっげえ」と羨ましそうに言ったきりで、しかしロンは呆然としながらも、はっきりと意志を持った眼差しで親友の背中を睨みつけた。
ダンブルドアがせかせかと解散を告げ、生徒たちは口々に何かを言い合いながらそれぞれの寮に戻ったが、その顔つきは皆あまり良くはなかった。
*
「どうやったんだと思う？」
「何回私たちに聞けば気が済むの？本人に直接言いなさいよ！」
「親友の僕にも教えてくれないなんて……裏切られた気分さ」
ハーマイオニーとAはイライラと爪を噛むロンに呆れた顔をして、部屋への階段を上った。
フレッドも何かやきもきしているようで、どうしたのかとジョージが聞くと、「まだAにキスしてない」と至極真面目に答えて周囲を笑わせた。
みんなハリーの話で持ちきりなのに、フレッドはいつでもAのことしか頭にないようだ。
*
「ロンほどじゃないけど、私も気になるわ…だって私たち昨日もずっと一緒にいたのに…」
「それに、既に有名人なハリーがそこまでして目立ちたいとも思えない」
「でもハリーが代表に選ばれて誰が得するかって言われたら……」
二人は うぅん と唸り、ベッドに潜った。
「そういえばあなた、賭けのあれはもうしたの？」
「まだよ、だって言われてないもの＿＿このまま忘れてくれないかしら」
「どうしてそんなにキスしたくないの？」
Aは小さく呻いて、枕をぼふんと強く叩いた。
「理由なんかないわ、ただ……誰にも言ったことないけど、私多分本当に彼のこと好きなの、キスなんかしたらもう……」
死んじゃう と小さく言ったAに、ハーマイオニーは笑いが止まらなくなった。
この子ったらなんて可愛いの！ハーマイオニーはベッドを飛び出してAを抱きしめた。
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ちとせ(プロフ) - Rrrrさん» コメントありがとうございます。はい、もちろん……(；；)ただ(私の解釈での)ハッピーエンドにはなりますのでご安心ください(？) (3月9日 9時) (
レス) id: 12c0d6c6fa (このIDを非表示/違反報告)
Rrrr(プロフ) - 最近読み始めた者なのですが救済等は無いのであれば、フレッドもちゃんと…? (3月9日 6時) (レス) id: eeb020f16b (このIDを非表示/違反報告)
赤田 - すごい、悪役令嬢的なことになっても、吹っ飛ばしてる、すごい。 (2023年3月8日 19時) (レス) @page45 id: 3d88a3b324 (このIDを非表示/違反報告)
ちとせ(プロフ) - 村民さん» ありがとうございます♡♡読み返していただけたなんて、とっても嬉しいです(><)フレッドくんのかっこよさの10000分の1も表せていない気がするのですが、これからもお付き合いいただけると嬉しいです( ¨̮ ) (2023年2月20日 12時) (レス) @page48 id: eeb6bd2221 (このIDを非表示/違反報告)
村民(プロフ) - 初めまして！好みのお話で最近フレッドにハマった事もあり1日で何度か読み返させてもらいました！続きも楽しみにしてます٩(๑❛ᴗ❛๑)۶ (2023年2月20日 5時) (レス) @page47 id: 82c45efafd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちとせ | 作成日時：2023年2月13日 13時
