ep.72 ページ24
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苦い顔をするハーマイオニーと慌てるAを他所に、二人は羊皮紙を差し入れた。
何も起きず二人は手を叩いて喜んだが、次の瞬間、ゴブレットの青い炎が激しく燃え広がり、フレッドとジョージは年齢線の外まで吹き飛ばされた。
起き上がった二人の顔にはダンブルドアと同じくらい立派な真っ白の長い髭が生えていて、周りにいた生徒たちは大笑いしていた。
違反した生徒がいると知らせが来るようになっているのか、愉快そうに笑いながら部屋に入ってきたダンブルドアがさっと手をかざすと髭はあっという間に消え去ったが、フレッドとジョージは立候補できなかったことにすっかり拗ねてしまったようだ。
「まあでも、賭けには勝ったからよしとするか」
「嘘でしょう、あなたの勝ち！？」
「そうだぜA、年齢線
「あれ、越えた判定になるの？ハーマイオニーはどう思う？」
ハーマイオニーは本に目を落としたまま「キスくらいさせてあげたらいいんじゃないの」と言い、Aは「裏切り者！」と声を上げた。
今すぐ と言うフレッドと人がいるところは嫌 と言うAを横目に、ロンやジョージは部屋に入ってきた人に釘付けだった。
「おっどろきー、あれクラムじゃないか……」
「サインもらうか？ロニー坊や」
「バカ言うなよ、サインくれるクラムなんかクラムじゃないよ……」
クラムはすっかり静かになった周りを睨め回しながら、羊皮紙を炎に放り込んだ。
勝ち誇ったような笑みを浮かべて部屋を出て行ったクラムに、ロンはもうメロメロになっていた。
「ロン、本当に恋してるみたいね」
「やめろって……」
*
次の日、三校の生徒たちは大広間に集まっていた。
アーモンドミルクのゼリー＿ブラマンジェというらしい＿を気に入ったAは、サラダとスープを食べた後はそれとタルトタタンばかり食べていた。
暫くするとダンブルドアはテーブルの上の皿を消し去り、灯りを消して天井の星々とゴブレットの青い炎だけが照らす空間を作り上げた。
ダンブルドアがゴブレットに触れると炎は一瞬赤くなり、一枚の羊皮紙を吐き出したあとまた青に戻った。
「ボーバトンの代表は＿＿＿フラー・デラクール！」
美しいボーバトンの生徒たちの中でも一際目を引く美女が立ち上がり、嬉しそうに奥の小部屋に入っていった。
ロンは魅入られたようにため息をつき、ジニーとハーマイオニーに睨まれていた。
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ちとせ(プロフ) - Rrrrさん» コメントありがとうございます。はい、もちろん……(；；)ただ(私の解釈での)ハッピーエンドにはなりますのでご安心ください(？) (3月9日 9時) (
レス) id: 12c0d6c6fa (このIDを非表示/違反報告)
Rrrr(プロフ) - 最近読み始めた者なのですが救済等は無いのであれば、フレッドもちゃんと…? (3月9日 6時) (レス) id: eeb020f16b (このIDを非表示/違反報告)
赤田 - すごい、悪役令嬢的なことになっても、吹っ飛ばしてる、すごい。 (2023年3月8日 19時) (レス) @page45 id: 3d88a3b324 (このIDを非表示/違反報告)
ちとせ(プロフ) - 村民さん» ありがとうございます♡♡読み返していただけたなんて、とっても嬉しいです(><)フレッドくんのかっこよさの10000分の1も表せていない気がするのですが、これからもお付き合いいただけると嬉しいです( ¨̮ ) (2023年2月20日 12時) (レス) @page48 id: eeb6bd2221 (このIDを非表示/違反報告)
村民(プロフ) - 初めまして！好みのお話で最近フレッドにハマった事もあり1日で何度か読み返させてもらいました！続きも楽しみにしてます٩(๑❛ᴗ❛๑)۶ (2023年2月20日 5時) (レス) @page47 id: 82c45efafd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちとせ | 作成日時：2023年2月13日 13時
