Rewrite the stars (ページ9)

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ep.8 ページ9

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「おったまげー、僕でも箒くらい乗れるよ」
「「お前は乗れるだけだろ、ロン」」
「今度一緒に練習する？クィディッチができるようになったら楽しいし友達が増えるわよ！」
「そんなにたくさんいてどうするの？あなたたちくらいで充分すぎるくらい多いわ！それに箒はハーマイオニーだって乗れないでしょう」
「一緒にしないで！あなたは宙に浮きさえしないじゃない！」

*

反りが合わないと思っていたグリフィンドール寮生は案外Aと相性が良かったらしく、フレッドやジョージを中心に、Aを取り囲む輪は大きくなっていった。
強制ではないクィディッチの試合の観戦など少し前のAには考えられないことだったが、グリフィンドールカラーのマフラーを巻いてハーマイオニーやロンと手を叩いて応援するAの表情は、いっとう柔らかかった。

*

「な、いいもんだろ？友達」
「そうねお兄様、次必要なのはボーイフレンドかしら？」

フレッドはむっとした顔をして、まだ早いなんて本当に兄のようなことを言ってAを笑わせた。

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振り積もっていた雪が溶けて土を湿らせ、その後色々"いつもの"三人と賢者の石がどうたらこうたら＿＿Aには難しいことはちんぷんかんぷんで、特に興味もなかったのでその程度の認識だった＿＿した後、ホグワーツの目まぐるしい1年はあっという間に幕を閉じた。

「A！会いたかったわ！うちに新しい子が増えたの！」
「ただいま叔母さん、次は何？ディリコールか何か？」
「アッシュワインダーよ、真っ白で赤い目の蛇」
「蛇？……帰るのやめようかしら」

少し後ろからAを呼ぶ声がして2人で振り向くと、瓜二つの双子が人混みから飛び出してきた。
Aは途端につんとした顔をして、「いい夏を」と二人に澄まして言い、双子はそれに笑顔で応える。
二人はサーシャに明るく爽やかに挨拶したあと、Aの手に紙切れを持たせて満足気に去っていった。

「住所？」
「梟なら掃いて捨てるほどいるものね」

黒猫のクリシュナは野生に帰った。
というのも元々は野良猫で、ペットとして連れて行ったのもホグワーツの豊かな森に放してやるためだった。
最初こそ寂しそうにしていたクリシュナだったが、蝶や虫を追いかけているうちにどこか遠くまで行ってしまったようだ。

帰りの列車は悪ガキたちの爆発スナップに巻き込まれたせいで眠れず、Aは欠伸を噛み殺した。