Rewrite the stars (ページ8)

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ep.7 ページ8

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談話室で喋っていたアンジェリーナとジョージ、それからリーは、フレッドに抱えられたAの顔が明らかに不貞腐れているのを見て、手を叩いて笑った。

「あなたの腕、固くて乗り心地が悪い」
「じゃあ次は肩車にしようか、お姫様」

じろりと下から睨みあげられてもフレッドの飄々とした態度は変わらず、ほかの3人もにやにやとAを見守っている。
ほらと兄貴面をして腰を叩く手を振り払い、Aは視線を逸らしたまま口を開いた。

「＿＿＿＿私、学年は２つ下だけど歳はもう14だから、その＿＿＿年下としてじゃなく、対等な関係なのであれば＿＿＿＿んん、」
「お友達になってくれるの？私たちと」

言い淀むAを助けるように口を挟んだアンジェリーナはにっこりと微笑んで、小さく頷いたAを抱きしめた。

「上出来だA！」
「いい加減その兄貴面をやめなさい、フレッド＿＿＿いやぁ！」

顔を真っ赤にして怒るAを再び抱き上げくるくると回すと、Aは悲鳴をあげながらぽかぽかフレッドを叩いた。

「その調子でグレンジャーたちにも言ってこいよ！」
「そう、友達は多いに越したことはない」
「うるさい、柄じゃないのわかってるでしょう！
一緒に！いたければ！勝手に！いれば！いい＿＿＿」

叫び声は不自然に途切れ、傍目から見るとじゃれついているようにしか見えないそれに談話室に入ってきた3人＿＿ハリー、ロン、ハーマイオニー＿＿＿はあんぐりと口を開けた。

「うちの可愛いAが君たちと友達になりたいそうなんだ」
「照れ屋さんだから絶対ちがうって言うけど」
「寂しがり屋だから仲良くしてやってくれよな」
「いい加減にして双子！」

抱えられたまま足をげしげしと蹴るも効果はなく、Aは少しでも歩み寄ろうとした自分を呪った。
けれど口角は弧を描いていて、人知れず彼女を心配していたハーマイオニーはほっとため息をついた。

*

「何か友達を作りたくない理由があるのかと思ったわ」
「そんなやついる？どういう理由で？」
「例えば＿＿＿ンン、過去になにかあって、人と関わるのがトラウマとか」
「私をなんだと思ってるの？叔母さんのせいで喋れない動物と関わる方が多いだけよ」

アンジェリーナは小さく笑って、ぱちんと指を鳴らした。
それから話はハリーのクィディッチの二回目の試合が3月にあることや、Aの飛行センスが壊滅的なことに移った。