Rewrite the stars (ページ43)

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ep.41 ページ43

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「女の子なら、ここより隣のハニーデュークスの方がいいかも」
「やっぱりそう思う？兄弟があんなのだから意外と喜ぶかと思ったりもしたんだけど」

腕いっぱいに悪戯グッズを抱えてレジに並ぶ二人を置いてアンジェリーナと店を出て、Aはひとつ隣に建つピンク色のドアを開いた。

「なるべく可愛いのにしましょう、ジニーに趣味が悪いと思われたくないわ」

ピンクのココナッツキャンディーにいちごムース入りのチョコレート、蜂蜜色のタフィーなど、自分の欲しいものよりジニーが食べていたら似合いそうな見た目のものをカゴにポイポイ放り入れていくAのためにこっそり彼女用のお菓子を選びつつ、アンジェリーナは自分用のヌガーに手を伸ばした。

「やあ、A。一人？」
「アンジェリーナと二人よ、お生憎」

Aが綿あめ羽根ペンと砂糖羽根ペン、どちらを買うか悩んでいると、後ろから柔らかな声がかかった。

「どっちにするの？」
「今悩んでるところ。お留守番中の可愛い妹にお土産なんだけど、どっちがいいかしらね」
「妹って、ウィーズリーの？」

Aが頷くと、セドリックは僕のおすすめはこっちと綿あめ羽根ペンを差し出した。

「じゃあそれにするわ、どうもありがとう」
「どういたしまして＿＿＿あ、待って、このあと暇だったりする？」

Aはアンジェリーナを振り返った。

アンジェリーナは少し微妙な顔をして、いつの間にか入ってきていた二人を親指でくいっと指した。
にやにや笑うジョージはいいとして、案の定、フレッドはさっきまでが嘘のように不機嫌な顔をしている。

「あー＿＿どう思う？」
「ちょっとだめそうに見える」
「やっぱり？」

肩を竦めて笑ったセドリックは「次は一日僕にくれないかな」と囁き、後ろで見ていたアンジェリーナはその自然さに舌を巻いた。

「考えておくわ」と答えたAは、セドリックを睨み続けるフレッドの頭を叩き、カゴいっぱいのお菓子を買い取って店を出た。

「あんたすごいね……」
「何が？」
「あたしあんな風に誘われたら即オーケーしちゃう、見てるだけでメロメロになりそうだった」
「すごくスマートだったのは認めるわ」

わくわくと戦利品の袋を覗き込んでいたフレッドはAの一言に勢いよく振り返り、じっと顔を見つめたあと新しく買ったヨーヨーを叫ばせることに熱中しだした。

「男の子って、よくわからない……」

吐息混じりの声は、ヨーヨーの叫びにかき消された。