ずっと好きなのに…Ⅲ (ページ50)

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待たない… ページ50

ヨンミンくんは揺れる瞳で見つめながら

私をそっとベッドに押し倒した…

『ヨンミンくん…？』

『はぁ… A クァンまでライバルなんて勘弁してくれよ』

彼は余裕なくそう言うと切ない瞳で私を見つめた

『そ… そんなわけないよ… クァンミンくんの話を聞いてて

なんだか他人事じゃないって思えたから… それで…

私だってもしもヨンミンくんやみんながいなかったら

きっとすごく寂しい思いをしてたよ… だから…』

『ああ… そうだなオレもAがいなかったらきっと…

両親はさオレたちをほんとは離れ離れにしたくなかったんだ

でもクァンは優しいから

どうしても父さんについてくってきかなくてさ… だけど

知らない土地で言葉も違うしきっと寂しい思いをしたと思う…』

『そうだね… でもこれからはお母さんとも暮らせるね

ヨンミンくんは一緒じゃなくてほんとにいいの？』

『それがさクァンが… 新婚気分でいちゃついてる親と一緒なんて

絶対嫌だって言ってさオレと… ここに住むことになったんだ』

『え？そうなの？じゃ兄弟で暮らせるんだよかったね』

『別に… お互い今さらって思ってるよそれに…』

そう言ってヨンミンくんは意味ありげに私を見つめたけど

私はそのまままたしゃべり始めた

『クァンミンくんってほんとヨンミンくんそっくりだね

双子だから当たり前なんだろうけど私最初間違えちゃって

それにね笑ったらもっとヨンミンくんに似てるって思ったよ

なんか今日初めて会ったのに全然そんな風に思えなかったんだ』

『A クァンの話はもういい』

ヨンミンくんは急に不機嫌な声でそう言うと

私の両手をぎゅっとベッドに押し付けた…

『ヨンミンくん？』

『はぁ… やっぱり妬ける』

熱い息を吐きながら彼の柔らかな唇が首筋に触れる

『んっ…』

『今すぐ Aがほしい…』

耳元で甘く囁やかれて身体中が熱くなっていく

『ヨ…ヨンミンくん待って』

『待たない…』

彼はいつになく強引にそう言うと

私の唇に深くて甘いキスを落とした…