ずっと好きなのに…Ⅲ (ページ33)

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逃げるなよページ33

あの日ヨンミンくんにあたりまえだろって

言ってもらえてすごくうれしかった

もう何があっても私から離れて行ったりしない

そう誓った

あの後…

夕食を食べていつものように勉強して

ヨンミンくんに最後やったところを確かめてもらう時

私のことが心配で昨夜一睡もしてなかった彼は

ベッドで座ったまま眠ってた

『ねえヨンミンくんこれでいいかな？あれ？眠ってる？』

腕組みをしてうつらうつらと首が揺れてる

私は起こさないようにその横に座って

彼の頭をそっと自分の肩に乗せた

ヨンミンくんごめんね私のせいで…

起こすのが忍びなくてしばらくそうしていると

フッと肩が軽くなった…

『ん… A？』

彼はまだ少し眠そうな目をうっすらと開けて私を見つめた

『ごめん重かっただろ… オレどのくらい寝てた？』

『ううん… ちょっとだけだよ私のせいでごめんね眠ってないんだよね』

『夢… 見てた』

『え？どんな夢？』

『Aにキスする夢』

『え…』

揺れる瞳で見つめられて頬が熱くなる

『クスッ A 耳まで真っ赤だけど…』

彼の手が私の耳をくすぐってますます熱くなっていく

『ヨンミンくん… うれしいけど恥ずかしいよ…』

『なんだ… オレたちもっと恥ずかしいことしたのに？』

いたずらっぽい瞳で見つめる彼にドキドキが止まらない

やだ想い出しちゃうよ… ヨンミンくん

堪らなく恥ずかしくなって私は彼にくるっと背中を向けた

でもすぐに後ろからぎゅっと抱きしめられて…

『A…逃げるなよオレの傍にいるんだろ』

耳に彼の甘い囁きが熱い吐息とともにかかる…

『逃げないよ… ずっとヨンミンくんの傍にいるよ』

その言葉に彼は抱きしめてる腕を緩めて

私の身体を自分の方に向かせた

『A…』

そしてせつない瞳で見つめながら

ゆっくりと私をベッドに押し倒した…