星空のブレスレット ページ28
私が不安になってると
岸くんが
『Aちゃん あのさ
紫耀に 口止めされて
たんだけどさ あいつ
今 バイトしてるんだよ
部活終わった後とか
今日は 休みだったからさ
フルでバイト入れてて
早く終われる予定だった
んだけど 交代の子が
遅れて 急遽 残業
頼まれたらしいんだ
でも
もうすぐ来るはずだよ』
『紫耀くんがバイト？
私 何も聞いてないよ
どうしてだろう…』
『まあ それはさ いろいろ
あるんじゃないかな…』
言葉を濁す岸くんに
『そっか…でも
言って欲しかったな…』
春海さんからの伝言も
もう大丈夫って…
また何か相談に乗って
あげてたのかな…
いろいろ忙しかったんだ
何も知らず 私 勝手に
寂しく思ってた…
夜は私のためにいつも
一緒にいてくれたのに
そんなところに
『A！』って
紫耀くんの声が聞こえた
人波を掻き分けて
まっすぐこっちに
走ってくる彼に
胸がキュンと鳴る
『紫耀くん…』
私は立ち上がって
息を切らして
走って来てくれた
彼を見つめた
『はぁ…はぁ…
A…遅くなってごめんな』
『ううん 来てくれたから
それだけで うれしいよ』
『A…浴衣…
すごく 似合ってる
オレ…
めちゃドキドキする』
そう言って私を
熱く見つめる彼の瞳に
思わず頬が染まる…
『ありがとう 紫耀くん…』
『あっ紫耀… オレ
バイトのこと言っちゃってさ』
『ああ…いや いいよ岸
ごめん A
何も言わなくて…
これ …Aに似合うと
思って… 今日バイト代
入ったからさ…』
紫耀くんは小さな箱を
ポケットから取り出した
中にはキラキラ光る
あの丘で見た星空のような
ブレスレットが入ってた
『A 手 出して』
シャラン…
小さな星々が
キラキラと
揺れるシルバーの
ブレスレット
彼は私の手首に
優しく触れて
それをつけてくれた
『わぁ…すごく素敵
紫耀くん ありがとう
もしかして このために
バイトしてたの？』
『ああ… あの夜
丘の上でAと見た
星空が すごく
きれいだったからさ
オレたちの
忘れられない日だし
あの満天の星たちを
Aにあげたくてさ
あの日 言っただろ
Aの願いはオレが
全部 叶えるって…
これからも ずっと
Aの側にいるよ』
『紫耀くん…』
彼の気持ちが
うれしくて 私の瞳から
ポロポロと涙が溢れる…
紫耀くんはそんな私を
優しく抱きしめてくれた…
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陽菜(プロフ) - #えぶさん» ありがとうございます！すごく嬉しいです！大好きなふたりなのでこれからも大切に書いていきたいと思っています^_^頑張ります！ (2019年2月11日 13時) (
レス) id: 426f08eaf3 (このIDを非表示/違反報告)
#えぶ(プロフ) - うみちゃんと岸君の絡みが最高すぎます！！！ これからも頑張ってください( ´ ▽ ` )ﾉ (2019年2月11日 12時) (レス) id: d5b15df9f3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：陽菜 | 作成日時：2019年2月3日 10時
