最強！！ (ページ4)

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『あーあ…』

今日の集会には行こうと思って来たんだけど…

『もう終わっちゃった…』

神社にいるのは武ちんとマイキーとタカやんだけだった

武ちんとタカやんは帰って今はボクとマイキーの2人

『…なんかあった？』

マイキーの顔がどこか少し落ち込んでるような悲しそうな顔

ﾏｲｷｰ｢場地が東卍を抜けたんだ
タケミっちは新しく参番隊隊長になった稀咲鉄太が気に入らないみたい｣

『ふーん』

ﾏｲｷｰ｢夢への道は遠いな｣

『そりゃね、夢だもん
すぐに叶ってなんでも上手くいっちゃう夢なんてつまらないし、それはたぶん夢って呼ばない』

ﾏｲｷｰ｢あのさ…｣

『んー？』

ﾏｲｷｰ｢兄ちゃんのこと、場地は許したんだ…でも…｣

『一虎か～…

ねぇちょっと昔話しよっか』

ボクの家はばあちゃんと両親、あと弟と姉ちゃんがいた

みんな優しかったし大好きだった

ばあちゃんや両親からは色んなことを教わった
家事全般や裁縫やバイクなどの修理の仕方、世界がどんな感じなんかとか

姉からは喧嘩のしかたや人を大切にする術を教えてもらった

弟からは守らなければならない大切さを教えてもらった

みんなみんななにかしら教えてくれた

でもそんなある時家に火がついたんだ

夜だった

ボクはそこの頃遊んでばっかでその日も家には帰ってなかった

弟以外みんな死んだよ

家事の原因は不良どもが捨てたタバコの火
喧嘩をして負けてイライラしてたらしい
そんなことで弟以外居なくなった

滑稽だよね

たかがタバコの火1本でボクの大切なものはほぼ全て消え去った

ボクも死のうとしたよ

当時のボクにはとてもじゃないけど重すぎた
ボクの馬鹿な頭をフル活用して必死に探したら見つけたんだ
倉庫で相変わらずタバコを吸ってる高校生

高校生相手に殴りかかりに行ったよ
ボクはまだ小学4年、勝てるはずも無いのにね
もちろん負けた

悔しくてさ強くなるために必死に頑張ったんだ

『んで、もう1回そいつらに会いに行こうとしてその道で出会ったのがお前らだった』

ﾏｲｷｰ｢…｣

『みんなのバカバカしい会話とか聞いてたらさ復習をするのなんか馬鹿みたいに思えて
お前らが家族みたいに思えてさ

この身につけた力は復習に使うんじゃなくて弟をみんなを守るために使おうって思った』

ﾏｲｷｰ｢…そっか｣

『一虎も場地もああなっちゃったけどさ
やっぱりボクの大切な仲間で家族みたいなやつらなんだよな…
もちろんマイキーもタカやんもケンやんもね』