楽園 ビーチ ページ46
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「…貴方、ボーシヤと何かあったの？」
「…何で？」
白々しくとぼけながら、夜のビーチを歩く。
明かりなんてひとつも灯っていないから、少しだけ怖い。
「何だか今日は攻撃的だった。…いや、少し前から彼はおかしいけど」
やっぱり。
アンからみても、ボーシヤはおかしくなってる。
新たにルールに加えられた3つ目の「裏切り者には死を」。
武闘派は喜んでいたけれど、カルト派は何事かと少しだけ動揺していた。
「……ねぇ、アン」
月明かりを眺める。
光は漏れているのに、月は雲に隠れて見えない。
立ち止まった私を見つめて、「何。」と言う。
「…ビーチって、本当に楽園なのかな」
「…A」
何を分かりきったことを。
そう一蹴されるかと思ったが、意外にもアンは何も答えず、私の隣に寄り添って一緒に月明かりを眺めた。
【ないなら作ればいいんだよ！】
両手を広げながら嬉々として理想を語るあの頃のボーシヤは、輝いて見えた。
そんな彼だからこそ、私達は着いてきたのに。
「…彼が守りたい、このビーチに…。彼自身苦しめられてるんじゃないかな」
2人でこんな事を言っていたって、どうにもならない。
親友のアグニが歯噛みしているんだから、私なんかが彼の心を変えられる訳ないのだ。
分かっていても、不安になる。
この先、ビーチが向かうのは希望なのか、それとも＿＿＿
良くない思考に耽った私を察したアン。
「もう戻りましょう、冷えるから」
私の腕をとり、自室へと向かう。
ボーシヤが元に戻ってくれることを、ただ願うしか出来なかった。
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みりん(プロフ) - がんもえさん» 嬉しいです…！前回はなかなかに臆病だったのですが、今回は多彩な女の子にしてみました！👧🏻🌷 (2023年2月19日 1時) (
レス) @page42 id: 54bed94868 (このIDを非表示/違反報告)
がんもえ(プロフ) - 前作とちがう性格の主人公ちゃんに惚れそうです︎……︎💕︎︎ (2023年2月19日 0時) (レス) @page37 id: 828bc06f55 (このIDを非表示/違反報告)
みりん(プロフ) - はーとさん» はーとさん…！ありがとうございます、嬉しいです！💐 主人公が長年のトラウマを克服するシーンなので、そう言って貰えてつい自分でも見返しちゃいました！笑 (2023年2月18日 22時) (レス) id: 54bed94868 (このIDを非表示/違反報告)
はーと(プロフ) - ピアノ弾き始めのところの表現すごく好きです！詩みたいで、、みりんさんの小説はほんと夢小説とは思えないです (2023年2月18日 22時) (レス) @page35 id: f292a3492c (このIDを非表示/違反報告)
minmin(プロフ) - 確かにめちゃくちゃあのオバザンいいキャラしてますよね！♦︎のゲームは比較的生き残りが出ないようになっているのでいつもハラハラの展開ですよね！今回は主人公ちゃんと結ばれるのか気になります〜🫶 (2023年2月18日 2時) (レス) id: 6d3e20a23d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みりん | 作成日時：2023年2月16日 17時
