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「本当に残念」 ページ33




Noboby side



マツシタ…もとい、ハートのジャックが怯える声が響く。
1時間しないと回答の時間がやってこない、その間マツシタは生き地獄だろう。
ふと、設備の一つ一つをじっくり見ていると女の元にバンダが歩み寄ってきた。
心做しか通常よりも嬉しそうで、女は怪訝な顔をする。


「…そんなにいたぶるのが楽しい?」
「そりゃあもちろんね。ここでの悪は彼だ。何をしても許される、美しいなぁ本当にこの国は」


両手を上げて感服する彼に、とち狂ってる。と女はため息をついた。
…マツシタよりも彼の方がよっぽどハートの絵札の素質があるな、と思いながら、「それで?何か用?」と言い放つ。
彼の囚人服にベタリと着いた血飛沫には気づかないフリをして。


「…キミの答えを聞こうと思ったんだが…もう正解は出てそうだな」
「よくわかったね」


少しだけ黙った女は、快楽殺人主義とは関わりたくないけれど、と前置きをして問いかけた。


「…前に言ってたでしょ、私が2つあるって。今、私はどっちになってる?」
「…」


ふ、と笑ったバンダ。
ミディアムの髪の毛がパサリと耳から落ちて束を作るのをじっと見ていた彼は、おもむろに口を開いた。


「…“僕の嫌いな方” だよ。残念、仲間にはなれなかったみたいだ。」


女が目を見開く。
晴れやかな顔で笑い、「本当に残念」と思ってもいなさそうな顔でそう言ってのけた。
「キミをそんな風に変えたのは一体誰なんだろうねぇ」と、男は思ったが口に出さなかった。
なんとなく、癪なので。
…そして、殺さないでおこう、とも思った。
なんだか殺してしまうには惜しい存在だ。これから先どこかで出会った時、彼女が今の彼女のままでいたら。そうしたら。
取り留めのないことを考えて、犯罪者は緩く笑う。
いつものような読めない笑顔では無く、少しだけ羨望混じりの顔で。

もう1回キスする、って→←終焉



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みりん(プロフ) - がんもえさん» クイナとアンのペア、すごく好きです(;;) ただ、スペードのキングのゲーム後にクイナに冷たい態度を取っているので…仲直り出来るのか( ›_‹ ) (2023年2月7日 0時) (レス) id: 54bed94868 (このIDを非表示/違反報告)
みりん(プロフ) - おむらいすさん» お母さんと交代してもらいました!暫くチシヤのターンですのでお付き合い下さい( ◜ᴗ¯)🤝(¯ᴗ◝ ) (2023年2月7日 0時) (レス) id: 54bed94868 (このIDを非表示/違反報告)
みりん(プロフ) - らむねさん» 実は、参加しないのです!やっぱりこのゲームは残酷なので、2人とも生き残るのは違うかなと¯֊¯⋆꙳ (2023年2月7日 0時) (レス) id: 54bed94868 (このIDを非表示/違反報告)
がんもえ(プロフ) - 別のゲーム会場で誰かと会うのかな!クイナとかアンに会って欲しい……… (2023年2月6日 23時) (レス) @page41 id: 828bc06f55 (このIDを非表示/違反報告)
みりん(プロフ) - dさん» そうなんですよ…( -᷅ ̫̈-᷄ )𐑲𐑲𐑲 チシヤと鉢合わせてしまうのか、ご期待ください✨️ (2023年2月6日 23時) (レス) id: 54bed94868 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:みりん | 作成日時:2023年2月1日 23時

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