初手 ページ9
『行ってくるよ』
「お気をつけて行ってらっしゃいませ」
トランクをビーズから受け取り家を出て杖をだし姿くらましをする
『ふぅ…久しぶりだなぁ』
目の前に広がる小さな町
看板には‘ホグズミート’
『バタービールでも飲んでから行こうか』
私はカバンを持ち直し3本の箒に向かおうとしたが…
「それは関心せんの」
後方からの声に足を止め首だけ振り向くとそこには
『おや？わざわざお迎えに？』
「お主が真っ直ぐ来ると思っておらんかったからの」
『ははは…流石ですね。ダンブルドア先生』
「どうやら当たりの様じゃ。さて、行こうかの」
ダンブルドア先生は長い髭を触りながら歩き出した
どうやらバタービールはお預けのようだ
秘密の通路を先生の後に続いてしばらく歩くと視界が開け目の前にはホグワーツ城
『あぁ、懐かしいですね』
「あの頃と何も変わっておらんよ」
『そうですね。ホグワーツは出来た時から変わらない』
私は久しぶりにホグワーツに足を踏み入れた
授業中の為か生徒は居らず冷たく静かな城内を歩く
動く階段を目の前にした所で先を行く先生が振り返る
「さて、わしの部屋でよいかの？」
『構いませんよ。今の校長よりあなたの方が話が早そうです』
「うむ」
対して否定もしない先生に私は口角を上げそのまま後に続いた
階段を登り何度も曲がり角を過ぎようやく到着したダンブルドア先生の部屋
彼は私に扉を開け中に促す
部屋の中は相変わらずの魔宝具などでごちゃごちゃで恐らく魔法省から送られてきた書類も山積みになっていた
『この部屋を見たらビーズが発狂するだろうな』
「貴女の家にいる屋敷しもべですな」
後から入ってきた彼は私に手を差し出す
『あぁ、以前はもっと簡素だったんだがリドルが来てからというもの…』
持っていた鞄と着ていたコートを彼に渡しかろうじて座れるソファに腰掛けた
「生憎バタービールはないですが紅茶でよろしいですかな？」
『構わないよ』
素早く目の前に出てきた暖かい紅茶を一口飲みカップ置くと彼は目の前に座り私に尋ねる
「さて、今回のホグワーツご訪問の理由を聞いてもよろしいですか？」
『何だ？気が付いていないのか？』
「お恥ずかしながら」
『どうやら目が覚めたらしい』
「目覚めた？何がですか？」
『バジリスクだよ。アルバス』
「ほほほ…その呼び方は懐かしいですね。教授」
『ふふふ…アルバスにそう呼ばれるのも随分久しいな…』
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 714人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
マリアンヌ(プロフ) - はじめまして。主人公の性格がすごく好きで、小さなリドルがとても可愛いです！原作の彼にも、こんな風に受け入れてくれる誰かがいれば･･･とふと考えてうるっときちゃいます。これからも更新、楽しみにしています。 (3月30日 15時) (
レス) id: 1f5a49a19a (このIDを非表示/違反報告)
ヴォルデモート狂 - めちゃくちゃ好きです…！リドルの性格を残したまま夢主にずぶずぶはまって、今のところ振り向いてもらえないところまで！続き待ってます…！ (2月22日 16時) (レス) id: b51b55022c (このIDを非表示/違反報告)
あまね(プロフ) - リドルの夢小説なかなかないので嬉しいです！！！！！！あと！！！夢主がトムと同じ学生じゃないのも！！！！！すき！ (9月4日 20時) (レス) @page2 id: 2b125e9969 (このIDを非表示/違反報告)
ｍ(プロフ) - コメント失礼します。続編、おめでとうございます。いつも、楽しくて面白い小説を書いていただき、本当にありがとうございます。そして、更新お疲れ様です。これからも、作者様のペースで楽しく小説活動を続けて行ってくださると、とても嬉しいです。 (8月31日 23時) (レス) @page1 id: 87bc4141db (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：紅澪 | 作成日時：2023年8月31日 1時
