笑顔 ページ4
「トム！」
「移動教室一緒に行きましょう！」
「トム、この授業で分からないところがあって…」
「トム…ねぇ、トム…」
「それじゃ、トム。お休みなさい」
バタン…
「あれ…やばいな」
「…」
「リドル、笑顔が取れてないよ」
「…はぁ」
リドルはベッドにドサッと腰掛けてネクタイを緩めひどく不機嫌そうな顔だ
まぁ、仕方ないホグワーツに戻ってきてからリドルは毎日の様に女達に付き纏われている
「まぁ、これでも食べなよ」
僕はリドルにチョコレートを投げる
「あぁ…」
チョコレートをキャッチしたリドルはすぐに食べずに包みを眺めている
「どうかした？」
「いや、このチョコレート…Aの好きな店のだなって思って」
リドルは僕が例のあの人と挨拶をしてから少しずつだが彼女に事を話してくれる様になった
「そうなんだ。なら今度プレゼントしようかな」
「…」
僕はゆるく結んでいる髪のリボンを外しながら言うと
「ノット」
「ん？あ、リドルすごくいい笑顔だね」
「余計なことをするな」
「僕は君のその激情を抑え込む笑顔がとても気に入ってるんだ」
「だからって疲れてる僕にすることじゃないと思うけどね」
「それは悪いね」
「思ってもないことを…」
リドルの返事に僕も笑顔で返しベッドに腰掛ける
そして僕もチョコレートを手に取り眺めて思い付く
「ねぇ、リドル。これを僕は君の代わりにあの人にプレゼントする事は君の怒りを買うみたいだけど…他のことに関しては君は代わりを用意してもいいんじゃないかい？」
「……」
「あ、もしかして考えてた？」
「思いついてはいたさ…ただ…」
「ただ？…もしかしてあの人を立ててるつもりかい？」
「はっ…ははは…」
珍しく大きな声を出して笑うリドルに僕は少し驚きながら包みを開ける
「はぁ…ノット。君はまだまだ僕の事分かってないみたいだね」
「君は分かり易いようで難しいからね」
口に放り込んだチョコレートがゆっくり溶けていく
「僕にとってAはね…他とは違うんだ。僕に擦り寄ってくるアイツらとは存在が…」
ゴクン…
「違うんだよ」
その時のリドルの顔を僕は忘れる事はないだろうあれ程の歪んだ笑顔を…
「でノット、おすすめはいる？」
「…そうだな…あれらに対抗するなら他寮がいいかな。それなら君の煩わしさは下がり、評価は上がるだろうし…何人かは」
「選別は任せるよ」
「あの人以外は全部一緒か」
「あぁ、その通りだよ。ノット」
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マリアンヌ(プロフ) - はじめまして。主人公の性格がすごく好きで、小さなリドルがとても可愛いです！原作の彼にも、こんな風に受け入れてくれる誰かがいれば･･･とふと考えてうるっときちゃいます。これからも更新、楽しみにしています。 (3月30日 15時) (
レス) id: 1f5a49a19a (このIDを非表示/違反報告)
ヴォルデモート狂 - めちゃくちゃ好きです…！リドルの性格を残したまま夢主にずぶずぶはまって、今のところ振り向いてもらえないところまで！続き待ってます…！ (2月22日 16時) (レス) id: b51b55022c (このIDを非表示/違反報告)
あまね(プロフ) - リドルの夢小説なかなかないので嬉しいです！！！！！！あと！！！夢主がトムと同じ学生じゃないのも！！！！！すき！ (9月4日 20時) (レス) @page2 id: 2b125e9969 (このIDを非表示/違反報告)
ｍ(プロフ) - コメント失礼します。続編、おめでとうございます。いつも、楽しくて面白い小説を書いていただき、本当にありがとうございます。そして、更新お疲れ様です。これからも、作者様のペースで楽しく小説活動を続けて行ってくださると、とても嬉しいです。 (8月31日 23時) (レス) @page1 id: 87bc4141db (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紅澪 | 作成日時：2023年8月31日 1時
