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「はい、A」
『…リドルそこまでする必要があるのかい？』
「今にも生徒達が走り出してきそうだからね。これくらいしないと」
『んー』
僕が差し出すフォークにAは悩みながらもおずおずと口を開ける
ケーキを彼女の口に入れる時に僕はわざとAの口の端にクレームをつける
『あ』
「A、動かないで」
『え？』
僕はAの唇から指でクリームを拭い口に運ぶ
「…甘いね」
『…リドル』
彼女の少し呆れた目に僕は答える
「ここまでしておけば誰も僕たちに話しかけないよ」
『なるほど…』
「A？」
『私は思っていたんだ…リドル』
Aは僕がやったようにケーキを差し出す
「なにを？」
『最近はやられてばかりだと』
ズイっとAは僕にフォークを向ける
僕は戸惑いもせず口に寄せると彼女はフォークをずらし僕の頬にクリームを付ける
「それで？どうするの？」
『リドル…大人を舐めちゃいけない』
「え？」
Aは扇子を広げてスルリ僕の後頭部に手を回し少し屈ませると扇子で周りの視線を遮り
ペロリ…
「……」
『ふふ…いい顔だ』
下から覗き込むように微笑むAのその表情は顔さえ違うけど初めて見る表情
それはまるでミアが僕を誘うようなそんな表情だった
僕はその表情に吸い込まれ言葉を無くす
「それは刺激が強すぎるのではないかのぉ」
「っ！？」
その言葉にハッと意識を戻す
『ダンブルドア先生』
「少し控えてくれんかの？」
『ははは…これは申し訳ない。一応配慮したつもりなんですが？』
パタパタと扇子を揺らすAにダンブルドア先生はほほほっと笑う
『ちょとした意趣返しのつもりでした』
「ここは健全に収めてくれるかの？間も無くダンスタイムじゃ」
『分かりました。ダンブルドア先生』
「トム、まだ彼女をエスコート出来るかの？無理ならわしがお相手するがどうかの？」
「いえ…先生…大丈夫です」
僕はAの腕を掴みダンスホールへ足を進める
「彼女は最後まで僕の隣に居てもらいます」
『ふふふ…大丈夫かいリドル』
ホールで向き合いAの腰に手を回す
「Aのあんな顔初めて見た」
『ふふ…驚いたかい？』
Aの手が僕の肩に回る
「そうだね…けどどちらかと言うと嬉しいかな」
『ん？』
「僕の知らないAが拝めるのはね」
腕の中のAは短いため息を吐き僕に微笑む
『…リドルは肝が据わっている』
「貴女に育てられたからね」
『くっはははは…』
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マリアンヌ(プロフ) - はじめまして。主人公の性格がすごく好きで、小さなリドルがとても可愛いです！原作の彼にも、こんな風に受け入れてくれる誰かがいれば･･･とふと考えてうるっときちゃいます。これからも更新、楽しみにしています。 (3月30日 15時) (
レス) id: 1f5a49a19a (このIDを非表示/違反報告)
ヴォルデモート狂 - めちゃくちゃ好きです…！リドルの性格を残したまま夢主にずぶずぶはまって、今のところ振り向いてもらえないところまで！続き待ってます…！ (2月22日 16時) (レス) id: b51b55022c (このIDを非表示/違反報告)
あまね(プロフ) - リドルの夢小説なかなかないので嬉しいです！！！！！！あと！！！夢主がトムと同じ学生じゃないのも！！！！！すき！ (9月4日 20時) (レス) @page2 id: 2b125e9969 (このIDを非表示/違反報告)
ｍ(プロフ) - コメント失礼します。続編、おめでとうございます。いつも、楽しくて面白い小説を書いていただき、本当にありがとうございます。そして、更新お疲れ様です。これからも、作者様のペースで楽しく小説活動を続けて行ってくださると、とても嬉しいです。 (8月31日 23時) (レス) @page1 id: 87bc4141db (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紅澪 | 作成日時：2023年8月31日 1時
