恒例行事 ページ17
「はぁ…」
ため息を吐くリドルどうやら秘密の部屋探しが上手くいっていないようだ
「見つからない？」
「あぁ、流石はホグワーツの創設者が隠しただけはある」
「あれの声も聞こえなくなったんだろ？」
「あぁ」
僕には聞こえないが肝心のバジリスクの声が最近聞こえなくなったらしく、その為探索が難航しているそうだ
『リドル』
後ろから声を掛けるフード姿の彼女
今は僕とリドルしか居ないから声を掛けたようだがこんなにあからさまに廊下で声を掛けてくるのは初めてだ
「どうしたの？」
『…私は大切な事を見落としていた』
「…なに？」
少し体を震わせながら言う彼女にリドルの声に緊張が走る
『…忘れていたんだ』
「何か学生時代の事でも思い出したの？」
彼女はフルフルと首を振る
リドルは彼女に歩み寄り少し背の低い頬に優しく手を当る
「A？」
『本当にすまない…』
「なにが…」
『今年のハロウィンの悪戯薬を作り忘れた…』
「…は？」
『毎年リドルが楽しみにしていると言うのに…私は…』
「…A」
『大丈夫だ！リドル！今からスラグホーンの部屋に忍び込んで…』
リドルに強い眼差しを向ける彼女
今にも走り出しそうだ…
『イタタ…リドル怒らないでおくれ…』
どうやら頬を摘まれてるようだ…きっと今のリドルはいい笑顔だろうなぁ
…しかし…ハロウィンのあの薬かぁ…
「A、僕は毎年送ってくるアレを必要だと思ったことは一度もないよ」
『！？』
「…僕からもいいですか？」
『ノッフォくん？』
僕は案の定、頬を摘まれている彼女に声をかける
「あの薬の毎年の被害者は僕です。なので僕からもお断りしたくて…」
『ん？』
彼女はリドルの手を頬から離しリドルを見つめる
「貴女から贈られた物を使わない訳にはいかないと…毎年…毎年…」
しまった…思い出してしまった…顔から熱が消えていくのが分かる
『こんな身近に使っていたなんて…リドル…』
「……」
『分かっていないな』
「え？」
「はぁ…」
彼女の言葉を僕は理解出来なかった
『悪戯っていうのはバレるかバレないかそれが面白いんじゃないか』
常識の様に言う彼女
『まずは教えないといけないか…分かった』
「A」
『大丈夫、私に任せなさい。それじゃ私は準備があるからこれで失礼するよ！』
じゃぁねっと止める間もなく駆け足で消えていく彼女…隣でため息を吐き眉間に皺を寄せるリドル
…今年のハロウィンはどうやら荒れそうだ…
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マリアンヌ(プロフ) - はじめまして。主人公の性格がすごく好きで、小さなリドルがとても可愛いです！原作の彼にも、こんな風に受け入れてくれる誰かがいれば･･･とふと考えてうるっときちゃいます。これからも更新、楽しみにしています。 (3月30日 15時) (
レス) id: 1f5a49a19a (このIDを非表示/違反報告)
ヴォルデモート狂 - めちゃくちゃ好きです…！リドルの性格を残したまま夢主にずぶずぶはまって、今のところ振り向いてもらえないところまで！続き待ってます…！ (2月22日 16時) (レス) id: b51b55022c (このIDを非表示/違反報告)
あまね(プロフ) - リドルの夢小説なかなかないので嬉しいです！！！！！！あと！！！夢主がトムと同じ学生じゃないのも！！！！！すき！ (9月4日 20時) (レス) @page2 id: 2b125e9969 (このIDを非表示/違反報告)
ｍ(プロフ) - コメント失礼します。続編、おめでとうございます。いつも、楽しくて面白い小説を書いていただき、本当にありがとうございます。そして、更新お疲れ様です。これからも、作者様のペースで楽しく小説活動を続けて行ってくださると、とても嬉しいです。 (8月31日 23時) (レス) @page1 id: 87bc4141db (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紅澪 | 作成日時：2023年8月31日 1時
