先生を呼び捨てするのはやめましょう。 ページ9
・
「えー、ではこれより10月に行われる寮対抗マジカルシフト大会についての寮長会議を始めます。」
なんでボクまで参加しなきゃいけないんだ。
めんどくさいし早く帰りたいんですけど。
この後"ネクラ侍"とゲームをする約束をしてるのに学園長ってば職権乱用にも程がありますよ。
「学園長、なぜA先生がいらっしゃるんですか？」
「ああ、ウェスター先生については後でお話します。」
アズールのよく分かんない説明を聞き終え、学園長が口を開いた。
「さて、次に対戦表の話ですが……私からひとつ提案があります。」
「提案？」
はぁ……。こんな話イラつくので聞きたくもないんですが。
「今大会から、ディアソムニア寮寮長……マレウス・ドラコニアくんを殿堂入り選手とし
出場を見合わせてもらおうかと思うのです。」
「ええっ！？」
「……どういうことだ。」
学園長の言い分も一理ある、かもしれないけど、最初から負けるって決めつけられるなんて誰でもいい気はしないだろう。
「＿＿＿＿＿＿すでにドラコニアくんや他の先生方に内諾を得ています。……ウェスター先生以外には。
って、先生！会議中に寝ないでください！！！」
『……あ、説明終わりました？
だって、やってもないのに負けるって他人に決めつけられるのって普通に考えて嫌じゃないですか。
寮長の皆さんはどう思ってるか知りませんが、ボクは反対です。』
「Aの言う通りだ。俺はな、センセー。
"お前は絶対に一番になれない"ってハナから決めつけられることがこの世で一番嫌いなんだよ。」
『おい、呼び捨て。』
呼び捨てされたのは置いといて。
まあここまでも想像通りの反応だ。
レオナならそう言うと思いましたよ。レオナのそういう考え方は嫌いじゃないんですけどね。
普段の行いって大事ですよね。
「あのお高くとまったスカシ野郎の悔しがる顔が世界中に放映される。
想像するだけで鼻歌が歌いたくなるじゃねぇか。
なァ？」
性格悪っ。
まあこの学園ってそういうヤツしかいないか。
マレウスってそんなじゃないと思うんだけどなぁ。話してみると意外と可愛いもんじゃない？
＿＿＿その後、何事もなく寮長会議は終わった。
これから待ち受ける面倒事など露知らず、ボクは鼻歌を歌いながら帰っていた。
・
敬語、やめてみちゃいました。→←13番目の王子の気持ち分かります？？？
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 325人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ツイステ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：林檎と珈琲豆 | 作成日時：2022年8月8日 15時
