実践魔法の先生が色々テキトーすぎる件。【ツイステ】 (ページ5)

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生徒のピンチには颯爽と駆けつけましょう。ページ5

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『はあっ！？リドルがオーバーブロット！？』

1人のハーツラビュル寮生によって知らされたのは、衝撃的な事実だった。

「学園長が応援を呼べと……」

『分かりました。君は安全なところに避難していて下さい。』

最悪だ。嫌な予感が当たってしまいました。

どこかで大きな魔力の気配を感じるなとは思っていましたが、まさかリドルが暴走していたなんて……。

ボクはすぐに転移魔法でハーツラビュル寮へ向かう。この際バレるとかはどうでもいい。

着いた先はひどい有り様だった。とんでもない量の負のエネルギーを感じる。
早く、生徒たちを探さないと……！

『お前らっ、無事か！？』

「A先生っ……！」

「くそっ！先生までボクが間違ってるというの……？もういい！まとめて首をはねてやる！」

『ボクとトレイの魔法で時間を稼ぎます！その間にケイトと1年生は攻撃を進めてください！』

「分かりました！」

オーバーブロットしたリドルは相当な強敵です。
彼は実践魔法の成績もよかった。魔法の扱いに慣れている彼が暴走するなんて……。

ボクがいなかったらどうなっていた事か。

「薔薇を塗ろう!(ドゥードゥル・スート)！」

『ウォーターショット！』

ボクのユニーク魔法を彼に向けて放つのは危険ですね。威力が彼の魔法とは桁違いだから。

ボクのユニーク魔法が無くても、3年生のトレイがいます。彼にはボクが実践魔法を教えこんでいるから大丈夫でしょう。

『……！ユウ！危ない！』

ボクが避けた薔薇の木が監督生に当たりそうになる。まずい、彼は魔法が使えないんだった。

「………………え。」

『危なかった…。ごめんなさい、ボクが避けたばかりに、君を危険な目にあわせてしまい…。』

彼は驚いていたようだった。
咄嗟に抱き上げて別の場所へとんだからだろう。びっくりするのも無理はない。

彼をそっと降ろし、リドルのところへ戻ろうとする。

……おっと、ボクがいない間にもう片付いてしまったようだ。

「ボクが…間違っていた…？そんなわけない、よね…お母…様…。」

その場に倒れ込んだ彼の元へ駆け寄り、回復魔法を施す。これで後遺症は残らないはず…。

『リドル……。』

「＿＿＿＿＿リドル！！！」

トレイの必死な呼びかけに応じたのか、リドルがパチッと目を覚ました。

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