実践魔法の先生が色々テキトーすぎる件。【ツイステ】 (ページ27)

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先生を見くびった罪は重いです。ページ27

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『ふふーん。ホリデーホリデーっと。』

ついに明日からウィンターホリデーだ。

ボクは毎年ホリデーになると瑞雪の国にある実家に帰る。

実家に居たら居たで兄さん達に嫌味を言われる毎日だけど、ボクの方が兄さんより魔法の実力はあるので何とも思わない。

それに仕事より楽だし。

荷物をまとめて鏡の間に着くと、もう既に帰省する生徒達でいっぱいだった。

「おや、ウェスター先生。貴方も帰省されるんですか？」

『あ、学園長……って、え？』

聞きなれた声が聞こえたかと思い振り向けば、アロハシャツを着た学園長がいた。

いや浮かれすぎでしょ……

「「「めっちゃ浮かれてるーーーー！！！」」」

『うるさ。』

後ろから1年生ズが現れてびっくりしてる。

気持ちはわかるけどうるさい。

「てかA先生は着込みすぎでしょ！どこ行くのそんな格好で。」

『実家。』

「そうか、A先生は瑞雪の国の出身か……」

ボクの国は年中雪が降ってることで有名だ。

しかもちょー寒い。学園に長い間居ると耐性が無くなってくるんだよね。

とか考えてるうちに学園長居なくなってた。

そんな早く遊びたかったのかな。

「A先生は毎年実家に帰っているんですか？」

『あぁ。ボクはちゃんとホリデーの度に顔を見せに帰ってるよ。あと故郷の国に彼女が住んでるからそれで。』

「ええっ！？A先生彼女いんの！？」

『いるし。ふざけんな。』

「おい！子分が息してねぇんだゾ！」

「マジかよおい」

そんなに彼女いないように見えますかね。これでもモテるんですよボク。家族には内緒で付き合ってるけど。

腹いせに彼らのカバンの中にあるボクからの宿題のページを魔法で増やしておいた。クソが。

『おっと、ボクは行かなきゃ。じゃあね〜』

「おいちょっと待つんだゾ！お前、スマホを出せ。」

『はぁ？まあいいけど。』

グリムが気絶してるユウのスマホを奪い、ボクのスマホと一緒にいじりだす。

凄いなぁ、最近の動物はスマホがいじれるんだ。

「オレ様たちの連絡先を追加してやったんだゾ！困ったら連絡してやる。」

『なんでそっちが上からなのさ。まあ困ることなんてないだろうしいいけど。』

じゃ、と言って彼らに手を振り、鏡を潜って故郷の瑞雪の国へ向かう。

この時は、知らなかったんだ。

これからまた面倒なことになるなんて……

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