ボクって紳士ですよね。 ページ20
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……お腹空いたな。
食堂じゃなくて、たまにはモストロラウンジに行こうかな。
あそこは紳士の社交場なんだって。ボクにピッタリだよねぇ。
「いらっしゃいませ。おや、A先生ではありませんか。」
「あっ！スズメダイせんせぇ〜。いらっしゃ〜い。」
『ジェイド、フロイド。やっほー。』
モストロラウンジに入ると双子がお出迎えしてくれる。
なんだか今日は人が多いなぁ。
「それではご案内致します。こちらへどうぞ。」
『ありがとうフロイド。』
「せんせぇそれジェイド。」
むむ。この二人ってどうしても見分けがつかないんだよね。
先生として覚えておくべきではあるんだけど……。
めんどくさいからいっか。
「いらっしゃいませ〜。ご注文どうぞ〜。」
『じゃあこのカルボナーラと……って、ユウ？』
「ひょえっ！せ、先生……！」
『なんでココにいるの？』
「そ、それには……海よりも深ーいワケがございましてですね……。」
『ふーん……。
じゃ、カルボナーラとパエリアとチキンサラダと卵スープとクリームソーダ下さーい。』
「かしこまりました！！！」
突然元気になったユウ。どうした。
よく店内を見回すと、エース、デュースもいる。
あ、イソギンチャク生えてる。きっも〜。
あれ、ジャックだ。ジャックはイソギンチャク生えてないんだ。なんでいるんだろ。
「おまたせしましたぁ〜。カルボナーラと、パエリアと、チキンサラダと、卵スープと、クリームソーダで〜す。」
『あ。ありがとうジェイド。』
「オレフロイドね。それより〜、せんせぇいっぱい食べるんだねぇ、アズールが見たらびっくりしそう。」
『大食いで悪かったですよーだ。てかなんでアズール？』
「ほらぁ、いっぱい食べても太ってないじゃん？」
『なんでそれがアズールに関係あるのかよくわかんないけど、まあいいや。ありがとうフロイド。』
あ、このカルボナーラおいしっ。
顔をあげてもう一度店内を見回すと、エースやデュースたちがイソギンチャクに引っ張られていた。
その近くで笑ってるジェイドとフロイド。
新人いびりも程々にしとけ〜。ボクには関係ないからどうでもいいケド。
ジャックも何やら怒ってるし。また面倒なことになりそ。
早く帰ろ。
結局色々わかんないまま帰ることになったけど、料理はとてつもなく美味しかった。また来よ。
・
先生は猫派です。→←テストはナメてかからないようにしましょう。
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作者名：林檎と珈琲豆 | 作成日時：2022年8月8日 15時
