実践魔法の先生が色々テキトーすぎる件。【ツイステ】 (ページ19)

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テストはナメてかからないようにしましょう。ページ19

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『えー、実践魔法のテストだけど、めんどくさいんで全員一気にやっちゃいたいと思いまーす。

マジカルペンの振り方とかはぶっちゃけどうでもいいんで。
そこの的に魔法を当てて、割れたら合格ね。割れ具合によって評価つけるから。』

「マジかよ！」

「楽勝じゃん！先生神！」

あ、その的かなり強力な補強魔法かかってるの伝えんの忘れてたけどまあいいや。

そもそも魔法かかってる物を見分けられないとかありえないし。

『よーい、はじめー。』

結果、半分以上の子の的は割れなかった。
余裕こいてるからそうなるんだよ。

みんなのを見て成績をつけて回ってると、一つの的が目に入る。

『おっ、リドルの的木っ端微塵じゃん。さすが〜。』

「当然です。」

自慢げに言うリドル。ちょっとくやし。
次のテストリドルのだけ補強魔法もっと強めにかけとこうかな。

『じゃ、これで実技終わりね。後は自習〜。
次の時間は筆記だから。その勉強もおっけー。』

「くっそ！あんなに的が強いなんて思わなかった……。」

「でも俺、筆記は自信あるぜ！」

実践魔法は実技50点、筆記50点で合計が100点になるようにしている。

どうせ筆記はアズールの"商売"で点数とられちゃうし、かといって新しい問題を考えるのもめんどくさいから問題は変えない。

だから実技で点数とれるように頑張ってほしかったんだけど……ざんね〜ん。

『はい、じゃあ始め〜。』

みんなペンを素早く動かし、書く手を止めない。
そんなに簡単だったかな。

まあアズールの努力はボクも舌を巻くほどだ。

きっとそれくらい頑張ったってことだろう。それは認める。

『＿＿＿＿＿はい、やめー。結果は後ほど返しまーす。お疲れ様でしたー。』

「おつかれしたー。」

さあ、今年はどんな結果になるかな？

昼休みになり、暇だったので早めに採点を終わらすことにした。

『…………なにコレ。』

今日テストをした2年生の平均点が、全クラス90点以上だった。
おかしい、昨年まではこんなんじゃなかったのに。

何度確認しても結果は同じ。

『はぁ……やだやだ。今年は大量のイソギンチャクを見て過ごさなきゃいけないのか……。』

誰もいない職員室で独り言を呟き、ため息をついて机に伏せた。

ボク、ああいうブニョブニョしたの苦手なんですケド。最悪。

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