27話 ページ32
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マジフト大会も無事終わり、ユウのお見舞いに行くことにした。
廊下を歩いて居ると、急にブレザーの裾がくいっと引っ張られる感覚があった。
振り返ると、小さな獣人？の子供がいた。
あれ、誰かに似てるな……
「ねぇねぇおねぇたん。」
『え？』
おねぇたん……？ボク男なんだけど。
ちょっとショックを受けているボクに構うこと無くまた口を開く子供。
「おじたんどこー？」
『おじたん……？先生のことかな？』
「ううん！3年生のレオナおじたん！」
『レ、レオナ、おじたん？』
獣人の子の口から出た言葉に吹き出しそうになる。
ぐっと堪えて話したけど声が震えてしまった。
レオナおじたんて……
あ、よーく見ればレオナに似てる。
親戚かな？てことは王族の子だよね。優しくしといて損はないかも……。
『キミのおじたんなら保健室に居るはずだから、一緒に行こっか。キミ、名前は？』
「チェカだよ！ありがとおねぇたん！」
チェカくんを抱っこして保健室に向かう。
びっくりしたかなと焦っていたら、当の本人は耳元でキャッキャと嬉しそうにしていた。
子供の扱いってわかんないな〜。
保健室に着いたのでガラッとドアを開けると、中は混んでいた。
みんなの視線がこっちに向いて、驚いたような顔をしている。
「A先輩…………流石にこの年で産むのはマズイっしょ。」
「女性らしいとは思っていたけど、まさか本当にそうだったとは……」
『違うから。デュースが信じちゃってるから悪ノリやめてエース。それより、可愛い天使のお出迎えだよ。レオナおじたん。』
「あー……うるせえの連れて来やがって……。」
チェカくんを下に降ろしてあげればレオナの元に真っ先に駆け寄る。
他のみんなはというと、レオナおじたんと言う単語にびっくりしてるようだった。
みんなの会話を笑顔で見守っていると、天使さんが爆弾を落としてきた。
「ねぇねぇ。おねぇたんはレオナおじたんと結婚するの？」
『はぁ！？……じゃなくて、チェカくん何でそうなっちゃったの？第一、レオナとボクが結婚できるわけ……』
「ククッ、どうだろうなチェカ。コイツがいずれお前の親戚になるかもなァ。」
『ちょっ、変な悪ふざけやめて！』
その後の保健室内は修羅場だった。アイツマジ許さん
ま、いい感じに終わって良かったのかな。
こんな事件、もう無いといいんだけど……。
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林檎と珈琲豆(プロフ) - 紅さん» ありがとうございます！不定期になるかもしれませんが、面白いと思って頂けるような話を頑張って更新していきますので、これからも読んで頂ければ嬉しいです！ (2022年8月6日 23時) (
レス) id: 28265de769 (このIDを非表示/違反報告)
紅(プロフ) - とっても面白いですこういう小説待ってました！！更新楽しみにしてます、頑張ってください！！！ (2022年8月6日 21時) (レス) id: 4c9728094c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：林檎と珈琲豆 | 作成日時：2022年8月6日 16時
