戦い ページ25
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「は、速すぎる！！」
「精鋭の私たちが追いつけないなんて＿＿＿」
シュンッ
飛び交う会話をすり抜けて、標的の弱点に食らいつく。
周りから見れば、それはいとも容易いように。
『…やっぱり、さすが』
ドォーーンッッ！！！
狼煙と砂埃が混じりあって視界を最悪なものにする中
巨人の頭を大地に踏みつけたミカサは平然と立っていた。
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その後も次々と巨人を倒していく。
その中で私も討伐、討伐補佐を上げることができた。
ミカサが断トツななのは当たり前。
まずまずの成果か、という雰囲気が流れたとき撤退の鐘が鳴った。
「よし、一旦引き上げるぞ」
「ッ後衛の撤退を支援してきます！」
『み、ミカサ！？』
私が叫んだときには既にミカサは立体機動を駆使して飛んでいってしまった。
すぐに追いかけようとした私の肩に手を置いたのは、イアン班長だった。
「単騎行動は許されていない。もちろんあいつにもな。
とりあえずお前は我々について来い」
『…了解』
少し抱いた不満を表情に出さないようにしていたつもりが、この班長には見透かされてしまっているようだ。
「…あいつは、確かに近年稀に見る逸材だ。
ああいうのは型にはまらないほうがいい。
縛りつけると本来の能力が発揮できない、と人はよく言うものだな」
こぼしたその言葉に、意味は感じられなかった。
私への慰めでもなく、自分に言い聞かせるのでもない。
ただ、無の空間を埋めるためだけに聞こえたのはやはり先ほどの彼の判断への不満からか、
特に追及もしないで、頭に止めることもせずに機械的に敬礼をしてその場を離れた。
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それからは、ひたすら精鋭部隊の一員としてイアン班長やリコ班長の後ろをついてまわり、与えられた任務をこなしていった。
ミカサや他の仲間たちのことはなるべく考えず、自分にできることをした。
一分一秒前の私を超えるために
そうして夢中になって、どれぐらい経ったかわからない頃に
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エレン・イェーガーの名前が飛び交うようになった。
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天雪(プロフ) - 体重とか無理のない設定で好きです(笑)素敵な作品、ありがとうございます！ (2020年5月7日 11時) (
レス) id: 9e97a6dad3 (このIDを非表示/違反報告)
紫餡(プロフ) - あかねさん» コメントありがとうございます！！長い間気づけず申し訳ありません。。。本当に不定期としか言えませんが待っていただければ幸いです！ (2019年12月1日 15時) (レス) id: 0463c0f2b9 (このIDを非表示/違反報告)
あかね(プロフ) - 面白いです！更新期待としか言えませんね...(゜Д゜) (2019年7月28日 18時) (レス) id: a4b09d9bbd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紫餡 | 作成日時：2019年1月22日 16時
