世界寿命まであと28日【Motoki】 ページ3
＊
朱一色に染まった美術室の中で私は一人。
キャンバスに向かい筆を動かしていた。
窓の外の朱を見て私の望む最後の日を描きあげた。
眠るように静かに、しかし確実に朽ちていく世界。
なんて綺麗なんだろう。
「俺好きだなぁ、その絵。」
後方から声が聞こえて振り向く。
そこには名も知らぬ少年が
優しい微笑を浮かべて立っていた。
彼からは柔らかく、どこか異様な雰囲気を感じた。
私は彼をただ見つめることしかできなかった。
すると、彼は私へとゆっくりと歩みより
私のとなりに腰かけて、絵を見つめる。
なぜか、嫌な感じはしなかった。
むしろ、彼だけにはこの絵について、話したかった。
『……世界が終わるのなら
こんな風に終わってほしかったんです。』
そういうと、彼はまた私の目を見て微笑んだ。
その時、彼の纏う異様な雰囲気の正体に気付いた。
彼は恐ろしいほどに綺麗だった。
顔立ちが整っているとか、立ち振舞いが素敵だとか
そういうものじゃない。
もっと、特質的で、根本的な美しさが
彼のことを纏っていた。
彼の長くしなやかな指がキャンバスの絵をなぞる。
ふう、と息を吐くその姿に目眩がした。
『……あ、の。
あなたの名前は……。』
訊ねる声が震える。
そんな私を見て彼の口は弧を描いた。
「ふふ、内緒。
その方が、面白いでしょ？」
私は彼の微笑みを見て
彼の美しさをキャンバスに納めたいと思った。
＊
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ち ゅ ん ぴ(プロフ) - しし丸さん» まじですか。有り難う御座います。更新は亀ですがこれからも頑張りますので応援よろしくお願いします。すこの極み乙女です。 (2018年10月23日 20時) (
レス) id: 022154d35a (このIDを非表示/違反報告)
しし丸 - ち ゅ ん ぴさん» あなた様の作品が好きです。もちろんちゅんぴさん好きです。応援させていただきます。ほんすこです。あ、急にすいません。 (2018年10月22日 20時) (レス) id: 13560dd01a (このIDを非表示/違反報告)
3年2組コンソメ君@イヤ壊委員委員長(プロフ) - ち ゅ ん ぴさん» ぜひ！！よろしくお願いします！！ (2018年5月6日 23時) (レス) id: 7ccad67cab (このIDを非表示/違反報告)
ち ゅ ん ぴ(プロフ) - 3年2組コンソメ君@イヤ壊委員委員長さん» 変人同士仲良くしましょう（（ (2018年5月6日 22時) (レス) id: 022154d35a (このIDを非表示/違反報告)
3年2組コンソメ君@イヤ壊委員委員長(プロフ) - ち ゅ ん ぴさん» 私も結構変人なので、落ち着いている方だと思いますよ！ (2018年5月6日 21時) (レス) id: 7ccad67cab (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ち ゅ ん ぴ | 作成日時：2018年5月2日 7時
