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「じゃあまずはこれを企画した私から!暴露っちゃいまーす!!私が気になってんのは...隣のクラスの瀬名!」
「瀬名!?ちょ、マジで!?」
「えっ、誰。瀬名って。」
「あれだよ、あれ!あの帰宅部なのに運動神経抜群でよく運動部の助っ人頼まれてる子!!」
盛り上がるみんなに私は目をぱちぱち。
つ、ついていけない...
「はい、じゃあ私のことはここまでで...じゃあ次、美咲言っちゃおう!」
「えっ、私!?えー、私は...いません!」
「はいきた、それなしー!」
「えぇ〜」
「何でもいいからとにかく語れ!何ならアイドルとかでもいい!好きな男のタイプ!はいどーぞ!」
今までにないテンションのみんなに固まるしか出来ない私に気づいたマリンがコソッと声をかけてくれた。
「立花。お前、ちゃんと考えとけよ、好きな奴か好きなタイプ。じゃねぇと浮くし、ノリが悪いって思われるかんな。」
えぇ...!?そ、そんなの言われても...というかそれ今私が1番悩んでること!!
「...なるほど。いいよね、そういう男。......はい、じゃあ次!凛は?」
「はい!私は...まだ翼が好きです!」
ビシッと何故か手を挙げそう言ったその子の言葉に心に冷たいものが流れ込んでくるような感覚がした。
ツキツキと胸が痛み出す。
「えっ、翼って、あの翼!?転校したあの...?」
「そそ。その翼!」
「マジ!?まだ好きだったの!?」
「いや、ガチで好きだったんだもん!それに私...」
...やめてよ。
そう心で呟いた。
何をやめて欲しいのかは分からない。
けど、胸が痛いの。
最近、翼のことを思うとこうなるんだけど...私、何か病気?
そんな心配をしていると、いつの間にか話は別の人に。
そして、私の番になる前に自由時間が終わり、先生たちの見回りの時間が始まってしまうということで慌てて解散となった。
何となくモヤモヤとした気持ちのままみんなの恋愛トークに上機嫌なマリンと部屋に向かう。
私たちは2人部屋。基本的に4人部屋なんだけど、人数の都合上2人部屋が1つ出来上がったんだ。
もちろん、その分4人部屋よりもこじんまりとしているけどね。
「にしても、まさかあいつが!?って話ばっかだったなぁ...!これだから恋バナは面白んだよ!!」
「もうマリンったら。」
クスクスと笑っているとマリンが部屋のドアを開けながらふとこちらを見た。
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セダム(プロフ) - むっちゃんさん» わー、ありがとうございます!!更新遅くてごめんなさい!続きも楽しんで読んでもらえればと思います! (2021年12月24日 21時) (レス) @page44 id: 188dd23746 (このIDを非表示/違反報告)
むっちゃん - 続きが気になって気になってたまらなく、気づいたら読み終わってました。最高です!! (2021年11月25日 22時) (レス) @page39 id: fa31dfe0b6 (このIDを非表示/違反報告)
セダム(プロフ) - 萸衣さん» あちらの方も読んでくださりありがとうございます!!どちらも更新不定期ですが更新した時は読んでくれると嬉しいです。頑張ります! (2021年7月31日 19時) (レス) id: 188dd23746 (このIDを非表示/違反報告)
萸衣 - pixivでもセダムさんの作品読ませていただいています。とても面白いのせこれからも更新がんばってください。 (2021年3月29日 20時) (レス) id: 1e603ecb86 (このIDを非表示/違反報告)
セダム(プロフ) - 千香さん» 大丈夫ですよ(^^)消しときますね! (2019年8月26日 22時) (レス) id: 188dd23746 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:セダム | 作成日時:2019年4月20日 19時