恐ろしい ページ10
『杉本ってのはお化けか何かなの?』
白「不死身なんだから同じでしょ」
お互いに名前も知らないが、ヒソヒソと会話を続ける。
二階堂の腑を盗み、瀕死のフリをする杉本。
よく、人の腑なんて盗めるよね。
ボクは絶対に無理だわ。
ガラッと扉が開く。
あんだけ騒いだからバレたのか。
二「っ!洋平!洋平いぃ!!!!!!」
人が3人ほど来て、二階堂も現れる。
倒れた兄弟の姿を見て泣き叫ぶ。
あーあ。相当な恨みを持っちゃったよ。
「鶴見中尉!こ、ここに来た時にはもう、こうなっておりまして………」
「腑が………」
鶴見中尉まで来ちゃったの?
そろそろボク達もバレちゃうよ?
ハゲ頭に視線を送るとシーッと人差し指を立てられる。
ボク喋ってないけどね。
杉「くっ、そ。おい、刺青人皮でも、なんでもくれてやる!
俺を死なせるな!」
演技が上手いこと。
感心していると鶴見中尉は部下に杉本を街で1番の病院に連れて行く様に指示を出す。
鶴見中尉は二階堂の死体の周りを観察している。
うわぁ探偵みたいだな〜
そして鶴見中尉は二階堂の腹を確認し出す。
鶴「奴め、腑を盗みおった!」
そう叫んで、部屋から出て行ってしまう。
白「よし、逃げよう!」
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