2話 ページ5
母の病室に行き医師に母の死が告げられ 私は言葉を失った
家に帰り座り込んで泣きじゃくった いつもは声を出して泣かないのに声を出してずっと泣いた
春休み中になんとか立ち直り今は高校の入学式当日
クラス表を見て自分の名前を探しているところだけど…全然見つからん…
「あかり何組だった？」
あかり「えっとねー１組」
「わあぁ一緒だ！よかった！」
そう隣であかりと呼ばれた人とツインテールの女の子が話していた
貴女(って、人を見てる場合じゃなかった えっと…あ、２組だ 知ってる人はいない…ね)
中学のときの人達は嫌いだったから私の事を知らない人たちがいる学校を選んだ
どちらにしても一人で高校生活を送るつもりだが…
貴女「時計を見る) ってやばもうこんな時間体育館行かなきゃ」
体育館
貴女(お母さんが死んじゃってきれいさっぱり忘れようとしたけど今使ってる携帯もこの時計も
お母さんのなんだよね 服も白くてレースの付いたワンピだけ残してるし…
でもあのワンピもうすぐもらう予定だったし 袖の取り外しができて便利だし…)
「入学式に遅刻ってどういうことだ」
「すすっすみません！」
「お前らがだらしないと俺が怒られるんだよ」
「は はい」
「まあいい 早く席につけ」
「はいい！！」
バタバタ
貴女(あの声どこかで聞いたこと… ていうか何やってんのあの人 入学式から遅刻って…
相当なバカ？)
…………………………
蒼太side
入学式終了後
春輝「もちた さっき怒られてただろすっげー目立ってぜ」
夏樹「入学式から遅刻って相当な勇者だよね もちた！」
蒼太「って春輝も優も夏樹もなんで先いっちゃったんだよ〜！」
優「何度も電話しただろ」
蒼太「うぅ…」
春輝、夏樹、優は僕の幼馴染で今日から高校に一緒に行く予定だった…けど
優「でももちたが寝坊ってのは珍しいな」
今日僕は寝坊してしまった…理由は
蒼太「春休み中に見ようと思ってたＤＶＤがたまってて一気に観てたらつい…」
三人「自業自得」
蒼太「えー… 見たかったんだからしょうがないじゃん」
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作者名：ちさ | 作成日時：2015年4月4日 16時
