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29話 ページ32

貴女side

貴女「ほんとはいなくなる日に学校に行くってこともできたんだけど…みんなと別れるの辛くて…行っても泣いてその日が終わるだけな
気が…したから…月曜日に転校届けを出して
そのまま…あの町を去った…(泣」

貴女(私泣いてる?…俯いてるから髪の毛が邪魔で見えない…よね みんなどんな反応するかな。)

夏樹「ごめん…」

貴女「…?」

夏樹「ごめんA私、勘違いしてたあのときなんで居なくなっちゃったんだろって思ったし高校入学してもAは名乗ってくれなかった
から私達あの頃から嫌われてたのかなって
さっきまで考えてた…けど違ったんだねあの
とき、Aも辛かったんだね…けどよかったー!」

そう言うと夏樹は泣いた


夏樹「あれ、なんで涙が出るの?嬉しいのに…悲しくなんか…ないのに…ふぐ…
(Aにすがりつく」

貴女「ちょっ…」(そういえば私…なんて呼べばいいのかな、なつき?榎本さん?)

春輝「あのー…女子二人で泣いてるとこ悪いんだけど…なんで名乗ってくれなかった?
今の話じゃ会えて嬉しかったってなるだろ?
けど違った、それに今のAはまるで別人
何があったんだよ…」

貴女(泣いてるのバレてた…
でもこの話…したくないな…)

優「…お前…さ、二年になったばかりのとき廊下で泣いてただろあれとなんか関係あんの?」

蒼太「へ、なにそれ?それ初耳だよ…て優?
なんで顔赤くなってんの?」

優「べ。別になってないから…(そっぽ向く」

蒼太「あー目そらした!ねえ優、正直に話したら?じゃないと春輝がなんか企んでる感じだよ?いいの?このままで(春輝を見る」

春輝「(・∀・)ニヤニヤ」

優「う、…わかった、ただしなつきとAは聞くなよ」

夏樹「ええ!なんでよーAも聞きたいよね?て、どーしたの?Aまで顔真っ赤」

蒼太、春輝(あーなるほどさっき優が大胆なことしたから…)「(・∀・)ニヤニヤ」

夏樹「?」

優「な、なんだよ」

貴女(この状況…誰かどーにかしてー…)

彩「お姉ちゃん!」

貴女「…え?呼んだ?」

彩「うん、どーしたの?」

貴女「ううん、なんでもないよ!それよりどーしたの?彩、咲は?」

彩「あ、そうだ!咲!こっち来て!
(座ってるAを引っ張る」

貴女「え、あ、ちょっと!(涙を拭う」

彩「咲!お姉ちゃん連れてきたよ!」

貴女「もー、彩急に引っ張らないで…て、
どーしたの、咲!」

咲「えへへ…彩とおいかけっこしてたら
転んじゃって…」

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作者名:ちさ | 作成日時:2015年4月4日 16時

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