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「ごめん、ごめん。…でも、ありがとうね。」
「う、うるせぇ!気まぐれだっつうの!
…また、来てほしい時があればいけないこともねぇから。どうせ、今んところ城でただゴロゴロしてるだけだし…。で、でも、気が向いたらだからなっ!」
「わかった。わかった。もふ子はサクラちゃんとスクルドさんに迷惑ばっかかけないでね。私も頑張るから。」
「てか、なんでオマエはオレのこと"モフコ"って言うんだ?
オレ、ノルンっていう名前があるんだけど…。」
「あぁ、それはね…。もふもふしてて可愛いからだね!」
「…可愛い。
はぁ!?なんだよそれ!オレは可愛くなんかねーの!!」
「そうだねー。もふ子はカッコイイよー。」
柔らかい頬をふにふにする。はまる。これは。
「おいだからモフコやめろぉ!」
「やめませーん。あ、」
あたりがだんだんと明るくなる。
起きる時間、そう体が直感する。
「もふ子そろそろ起きる時間だ。」
「もう、そんな時間か。」
「うん。…それじゃ、もふ子またね。
次会ったときはもふもふ、もっとするから。覚悟しといてね。」
「もふもふさせねぇからっ!…またな。」
もふ子と話せて安心した。
オリヴィアさんはやっぱり私を心配してくれていたようだ。
私がいなくなった次の日サクラちゃんともふ子とスクルドさんと一緒に城へと向かったらしい。特に目立った仕事はないらしい。
勇者はあくまで平和の象徴のようなものらしい。勇者がいるだけで民は安心するらしい。すごいな。勇者の影響力。
もふ子とはまた会いたいと思えば、夢の中であえるみたいだ。もふもふしたいときに願うか。
なんか安心した。
それに元気もでた。
今度オリヴィアさんのとこに行かしてもらおうかな。
▫▫▫▫▫▫
アイツがいなくなった空間なんか寂しく思う。
1人で頑張りやがって、
ホントは寂しかったんだろ。
無理にテンション上げやがって。
どんな風に過ごすなんて、アイツが決めることだけど…。
可愛い?ふざけんな。オレは神獣だっての。
これでも結構強いんですけど…。
__________
______________もう少しオレを頼ってくれてもいいのに。
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作者名:Chiroru | 作成日時:2019年1月3日 15時