37 ページ38
魔力は感情によって左右されるのか。
私も感情が高ぶれば魔法が発動するのだろうか。
よし。私は席を立った。
「………私のオトモダチのウサギさん!私に力を分けて! 貴方のココロをぴょんぴょんさせちゃうよ☆魔法の呪文ピョンヤン、ネンミョン、パンサンギ〜♪ラノベっぽい本、飛んでけ〜!」
…………………。
なんも起こらない。
そりゃそうだよなぁ!ほんとに。あの魔法が使えるのはラビットウィッチの兎萌ちゃんだけだよぉ!!
………。
頭が現実にもどる。
カァーーーと顔が赤くなる。
いや何やってんだ私。図書室でやるのはマナー違反だって。ほんとすみません。
周りをみる。
まぁ、誰もいない図書室ですが、
うん。恥ずかしいわ。
結果、魔法は使えませんでした。
特におかしなことはなかったです。多分。
▫▫▫▫▫▫
ラドルファス様の執事のレイモンドでございます。
今、カオル様に、お茶でもだそうとおもい図書室に来たのですが、
色々とこっそり見てしまいました。
「…疲れていらっしゃいますね。」
少し時間を置いてから、カオル様の所にいきました。
「魔法の勉学お疲れ様です。一息つきませんか?頑張りすぎるのは逆効果ですからね。」
素早い反応しめしたカオル様
顔が強ばっていらっしゃる。
「んがっ!?…え、えと、ありがとうございます。」
(ぎゃぁあああああ!毒舌オカン登場!?変な声でたし!
いや、レイモンドさんに見られてたら死ぬ。ほんと死ぬ。絶対馬鹿にされるやつじゃん。)
私、カオル様にとって、毒舌なオカンなのですか。
あ、私相手の心が読めるのです。
カオル様は知っているはずなのですが、
少し阿呆でございますね。
そういうところがラドルファス様に好かれているのでしょう。
「紅茶とジンジャークッキーをもってきました。もしよろしければ食べてください。」
(おぉ!マジオカン!!!!!前言撤回、天使なオカンだよぉぉ!!)
23人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:Chiroru | 作成日時:2019年1月3日 15時