初任務 ページ8
そして男が現れるという場所に着き、物陰に隠れた2人は静かにその時を待っていた。
現在いるのは場所は地下鉄。人は疎らだ。地上や人気の少ないところに連れ込んで始末するのが良いだろうと作戦を立てる。
しかし何時まで経っても奴は来ない。
穏やかだったAの表情も次第に険しくなっていった。
楽しみにしていたはずの任務だったが、彼女の声にも不安が現れてくる。
『ジョルノくん、ターゲットはどうしたのでしょうか…』
「……さぁ、どうでしょうね。」
ジョルノは辺りを見渡しながら考える素振りを見せた。
その時だった。
「フラッシュ・ライズ・マジック!!!!」
男の声が地下鉄のトンネル内に響く。
刹那、二人の視界は得体の知れない光によって白く染まった。眩しさのあまり反射的に目をつぶってしまう。
『……?!見えないっ……!まさか…!』
「幽波紋攻撃……!」
例の男が幽波紋使いだということは載っていない情報だったのだ。焦るA。それに比べジョルノの心は冷静だった。やつの幽波紋の名前が"フラッシュ・ライズ・マジック"だということとこの光から能力を推測する。
2人は視界が元に戻ると男の姿を探し出した。
しかし、、、
「何処だ……?!奴はどこに……?!」
『……ジョルノくん、』
『なんで…なんで
先程までは疎らだった地下鉄内が、今はぎゅうぎゅうになるまでに人でごった返していた。
そしてジョルノは考えた。今日は何曜日だ?今は何時だ、と。
「……そうだ!今日は第2金曜日……。それにこの時間……!」
『何か分かったんですか……!?』
人混みの中Aは叫ぶ。
「あぁ、分かりましたよ!今日は観光客の集まる海辺の広場でイベントがあるんです!」
そう、ネアポリスは第2金曜日のこの時間からは有名なイベントや祭りが沢山あることで割と有名なのだ。
観光客が押寄せる狭い隙間の中、2人は懸命に男の姿を探す。
『イベント?!?!さっきまで人がいなかったのに何故?!』
驚いた顔で尋ねる。
「たった今、始まるんですよ……!ここはそこに1番近い最寄り駅だ……!」
『ど、どうしましょう!男の姿が見えなかったのに…!このままではこの人混みに紛れてナイフで刺されてしまいます……!』
「……いや、まだ近くにいるはずだ…!貴方の能力で探し出すことは可能ですか……?!」
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しらとめ(プロフ) - 晴日空あかねさん» (レス出来てなかったので再度失礼します汗)告白だなんて…(照)嬉しさの極みです…泣 頑張りますありがとうございます! (2022年10月6日 18時) (レス) id: a1cf89d02d (このIDを非表示/違反報告)
しらとめ(プロフ) - ドリアンさん» (レス出来てなかったので再度失礼します汗)めちゃめちゃ嬉しいお言葉ありがとうございますっ!!!更新がんばります♩ (2022年10月6日 18時) (レス) id: a1cf89d02d (このIDを非表示/違反報告)
晴日空あかね(プロフ) - え!好きです!(唐突な告白)更新頑張って下さい楽しみにしてます!! (2022年9月28日 17時) (レス) id: e70225fc42 (このIDを非表示/違反報告)
ドリアン(プロフ) - 続きすごく楽しみです(*'▽'*) (2022年9月25日 21時) (レス) @page3 id: f43b62c151 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:しらとめ | 作成日時:2022年9月24日 12時