初任務【その6】 ページ13
＿＿
背後から近づく男に、Aは気付いていない。
そう、幽波紋攻撃を仕掛けてきた男はソイツだったのだ。
Aが今向かっているのは、ただの囮だった。
「Aーーー！！！！！！」
「後ろだーーーーー！！！」
精一杯叫ぶ。だが、もう遅い。
Aが振り向いた瞬間、男は「残念だったな！お前はここで死ぬ！サン･ライズ･マジック！！」と言い、懐にしまってあったであろう銃から光の光線を彼女に向けて放った。
『っ……！』
「…………！」
幸い、彼女は避けて急所を外した。しかしダメージは深い。
血がボタボタと水溜まりを作っている。
『ふ……ふ、ふふ、残念ですね…！』
「何がおかしい！お前はたまたま避けただけだ！あと1発喰らえば死ぬ！残念なのはお前の方だなっ……！くくくっ」
男が叫ぶ。
いえ、死ぬのは貴方です。と、Aは幽波紋使いの男を睨む。そう、ジョルノは気付いていた。
光線を食らう直前、Aは小型ナイフを男へ突き刺した。
『……まだ気付かないのですか。？貴方の左頬、血が出ていますよ。』
私は鋭い目付きでそう放った。Aの目にもう勝利は見えていた。
「……あ？かすり傷じゃねぇか……！それがなんだって言うんだよ……！」
そう言って左頬を触る男に向かって、Aは突進した。
「？！……」
その行動を見てジョルノも男も目を丸くした。
近づけなければ攻撃は出来ないが、まさか自分から行くなんて。僕は彼女の能力を知らないが、本当に大丈夫なのだろうか。いや、信じるしかない。ジョルノもそう思った。
男はニヤリと笑う。
「わざわざ殺されに来るなんて馬鹿だなぁ！！！！死 ね！サン･ライズ･マジック！」
また奴は光線を出そうと身構える。しかし、Aの方が嵩瞬早く男に近づいた。刹那、Aはソイツの左頬に手を当て、そのまま殴った。
そして、笛の汽笛音と共に駅に到着しようとする電車に、向かって、
『
飛び込んだ。
人々の悲鳴と電車の緊急停止のけたたましい音が駅内に響く。Aはその様子をじっと見ていた。
「A」
『……何ですか？』
眉を下げ、疲れきったような笑顔で答える。
「……一体何をしたんですか……？」
『私の能力、エンジェル･スウィッチは私の傷口に相手の血液が付着すると場所が入れ替わるんです。飛び込む寸前、入れ替わった。……あいつは死んだ。でも、もちろん入れ替わる条件とか色々あるよ』
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 40人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
しらとめ(プロフ) - 晴日空あかねさん» （レス出来てなかったので再度失礼します汗）告白だなんて…(照)嬉しさの極みです…泣 頑張りますありがとうございます！ (2022年10月6日 18時) (
レス) id: a1cf89d02d (このIDを非表示/違反報告)
しらとめ(プロフ) - ドリアンさん» （レス出来てなかったので再度失礼します汗）めちゃめちゃ嬉しいお言葉ありがとうございますっ！！！更新がんばります♩ (2022年10月6日 18時) (レス) id: a1cf89d02d (このIDを非表示/違反報告)
晴日空あかね(プロフ) - え！好きです！(唐突な告白)更新頑張って下さい楽しみにしてます！！ (2022年9月28日 17時) (レス) id: e70225fc42 (このIDを非表示/違反報告)
ドリアン(プロフ) - 続きすごく楽しみです(*'▽'*) (2022年9月25日 21時) (レス) @page3 id: f43b62c151 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：しらとめ | 作成日時：2022年9月24日 12時
