変わらぬ愛の先にあるもの

女子力４ ページ5

そこからお妙ちゃんの家に寄り、買ったものを広げる。



「着物の着付けは？」



『流石に出来る・・・と思う』



いまいち女物に自信が無かったが、着物の着付けは何とかできた。



「じゃあ化粧ね。Aちゃんは元が良いし、何より若いから、最低限かつその肌に合ったものを選んだわ。いい？これは“最低限”だからね。ちゃんとこれくらいは覚えること」



『いえっさー』



若干顔が怖いお妙ちゃん指導のもと、顔に化粧を施してゆく。



因みに、ミニ拷問器具のような物はピューラーという睫毛をあげるものだった。最初目に近づけられた時は目ん玉くり貫かれるかと思ったけど。



あれよあれよと作業が進み、終わったところで鏡を見てみると、いつもよりいくらか明るくなり、顔立ちがハッキリとした自分がいた。



しかも、買った着物に何となく合っている。お妙ちゃん凄い。



「うん。やっぱり美人さんね。複雑な技術を取り入れなくても最低限で本当に可愛くなるわ。手順は覚えたわね？」



『うん。本当にありがとう！』



「どういたしまして。お化粧は、これをここに染み込まして落とすのよ。これを落とさないで寝ちゃうと肌が大変なことになるからね」



『はーい』



そのまま上機嫌で帰路に着いた。これで、土方さんに可愛いって言ってもらえるかなぁ・・・なんて思いながら

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