夢の中で ページ23
ここからの話は、まだミツバと再会する前の、拗らせAちゃん時代の話です。
シリーズ1のとき書きたかったけど完全に忘れてた・・・
ーーーーーー
「総監督!五番隊制圧完了とのことです!」
『了解!・・・一時はどうなる事かと思ったけれど、なんとかなりそうね』
ある日の夜、少し厄介な過激派攘夷浪士との交戦で、思ったより手こずったものの、ようやくいい方向に動き出してきた。
「総監督の指示のお陰です!まだお若いのに、臨機応変に的確な指示を出し、時には前線に立つ貴女は僕の、いや隊の憧れでございます!」
熱意のよろしい新人隊士にヨイショされ、私は軽く微笑む。彼が憧れているのは、仮初の私、何も知らないとはいえ、その言葉が皮肉にも思えてしまうのは、そこまで私の心が汚れたからか。
それから暫くして、完全勝利の報が入る。しかし被害の方もかなり大きく、帰ってからは報告書に追われ、夜遅くまで机にかじりつく。
『やっばもうこんな時間・・・女子どころか、男子の入浴時間も終わってんじゃん』
真選組は、女子、というか私が先に入浴時間を用意されており、その後男子の枠がある。だが今日は書類に夢中で時間がたつのを忘れ、気付いたら男子の入浴時間を過ぎるほど遅くになっていた。
今日の戦いで体中べとべとだし、お風呂は入りたい。しかし、土方さんに許可を取りに行ったって、忘れた奴が悪いと突っ返されるだろう。
・・・こっそり入ってももう誰も入らないよね。局中法度を破ることになるが、まあ問題ないだろうと勝手に判断し、入浴準備を進めた。
.
ちゃぽん
誰もいない大浴場に足を入れる。疲れた身体に温かい湯船が染み渡った。思わずおっさんくさい声が漏れる。
そういえば、真選組として上京してから、誰かと風呂に入ることなんて一度もなかったな。と考える。当たり前だが隊士とは入れないし、女友達もいない。
武州にいた頃は、よく姉と銭湯に行ったっけ・・・そこまで記憶をフラッシュバックさせて、慌てて首を振った。
自分から拒絶したくせに、弱るとすぐ姉が出てくる。自分の悪い癖だ。
・・・でも今日は本当に疲れた。夜も遅いし、正直眠い。
駄目とは分かっていても、時期に心地よい湯船が抗いようのない睡魔を誘ってきて・・・
ゆらり、ゆらり
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りんこ(プロフ) - まっつーさん» 確認してびっくりしています。全く意識してなかったです!でもSPY ✕FAMILYは好きです。知らず知らずのうちに寄せてしまったのかも? (2023年2月5日 19時) (レス) @page41 id: 75b865d325 (このIDを非表示/違反報告)
まっつー - 最後のあとがきのこんにちはあるいはこんばんはってあったんですけどSPY×FAMILY好きなんですか? (2023年2月5日 15時) (レス) @page41 id: af3ec55cb1 (このIDを非表示/違反報告)
りんこ(プロフ) - てんどんさん» やっと画像入手することが出来ました!遅くなってすみません…イメージ画像として登場人物紹介欄に貼ってもよろしいでしょうか? (2022年2月11日 13時) (レス) id: 5b2ad52f60 (このIDを非表示/違反報告)
こまよい雪狐(プロフ) - りんこさん» もちろんいくらでも待ちますよ!頑張ってください!応援してます! (2022年1月3日 23時) (レス) id: bdceb5c82f (このIDを非表示/違反報告)
りんこ(プロフ) - こまよい雪狐さん» ありがとうございます!次回作とは少し間が空いてしまうかもしれませんが、待っていただけると感謝感激雨霰でございます (2022年1月3日 18時) (レス) id: 5b2ad52f60 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:りんこ | 作成日時:2021年8月3日 12時