Reunion～再会～④ (ページ35)

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呟きと同時に、北山さんの匂いに包まれた

何が起きたのか分からずにフリーズしてしまう

えっ…私、北山さんに抱き締められてる?

目の前にフワフワした髪が見えて、鼓動が早くなるのが分かった

北｢…嫌がんないの?｣

あ｢いや、何て言うか…驚いて…。｣

北｢じゃあ、このまま聞いて?｣

耳元で低く少し鼻にかかった声が響く

北｢俺…お前が好きだ。｣

北山さんが私を好き??

突然すぎて、その言葉が初めて耳にする言葉の様な気がした

北｢手が掛かるし、特別美人でもねーけど目が離せない。もぅ…泣いてる顔も見たくない。俺なら泣かせない。｣

ゆっくり身体を離しながら、しっかり目を見て話してくる

その力強い眼差しから目が逸らせない

北｢俺は…もっと近い存在にはなれない?｣

あ｢近い存在?｣

北｢彼氏にはなれない?｣

彼氏…

その時、頭には裕太の顔が浮かんだ

あ｢みっくん…ごめんなさい。｣

しっかりと目を見て告げる

北｢フッ…即答かよ。｣

あ｢みっくんの事は好きだよ? でも…それは彼氏としてじゃないんだと思う。一緒に居ると楽しいし、私はいつも助けられてるよね。でも…それは甘えてただけだって気づいたんだ。｣