Reunion～再会～② (ページ37)

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藤｢大丈夫だから。おいで?｣

藤ヶ谷さんが、1歩ずつ2人のいる部屋に近づいた

藤｢タマ、遅い。待ってるのに、何イチャついてんの?｣

私にかけてくれた優しい声とは違い、少し苛立ちを秘めた低い声だった

玉｢別に、イチャついてねーし。｣

藤｢腕まで組んで?｣

真｢今、お食事お誘いしてたんです♡｣

藤「担当さん待たせてんだぞ?」

真｢すぐ行きますね? 玉森さん、早く連絡先を…｣

藤ヶ谷さん…何が大丈夫なの?

こんなやり取り、さっきより近くで見たくなかった

藤｢はぁ…Aちゃん、行こっか?｣

玉｢えっ?!｣

藤ヶ谷さんの後ろに立っていた私に気付かなかったみたいで、腕を組んだまま驚いている

まだ、ADさんは裕太の腕に抱きついていた

あ｢藤ヶ谷さん、行きましょう。……玉森さんも、早く来て下さいね。｣

玉｢ちょっ、待っ…離せってば!!｣

藤ヶ谷さんと廊下を歩いていると、息を切らして裕太が走ってきた

玉｢A? さっきのは…ってか、ガヤ近いから離れて。｣

藤｢何で? Aちゃんが嫌がってないから良いじゃん。｣

玉｢ダメー。｣

そう言って、藤ヶ谷さんとの間に入ってきた時に
フワッと裕太とは違う香水の匂いがした