Reunion～再会～⑤ (ページ33)

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お店に着くと、ドアには“closed”の札が掛かっていた

あ「今日は定休日みたいだね？」

そう話しかけると、聞いていなかったのか裕太はドアを開けて店内に入ろうとしていた

あ「ちょっ‼」

ス「玉森様、お待ちしておりました。」

玉「こんにちは。お世話になります。」

状況が飲み込めずに入り口で佇んでいると声をかけられた

玉「入んないの？」

あ「えっ…どうなってるのか分かんないんだけど？」

玉「今日は貸切にして貰ったの。そうじゃないと、ゆっくり見れないでしょ？」

なるほど…

やっと状況が分かった私は、勧められた席に腰を下ろした

ショーケースには様々なデザインの指輪が並んでいる

改めて沸々と実感が湧いてきた

玉「Aは、どんなデザインが良いとかある？」

あ「ん～…指輪でだよね？」

玉「なに？普通に何か欲しいのある？」

あ「そうじゃなくて。指輪だったら、いつも出来ないでしょ？だから…ブレスレットにしない？」

玉「どうゆう事⁇ 結婚指輪と両方するの？」

何でこういう時は物分かりが悪いかな…

あ「結婚指輪はしない。そのかわり、ペアのブレスレットにするの。それが私達の結婚指輪。」

玉「でも、せっかくだし…」

あ「私は、少しでもファンの人達にアイドルの裕太を見てほしい。ブレスレットなら、付けてても違和感ないでしょ？」

玉「Aがそう言うなら…。でも、絶対に外しちゃダメだよ？」