Lonely (ページ6)

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玲於side

愛さんと並んで歩く帰り道。

どこまでも広がる青い空。

愛「ここって本当に田舎だよね。」

玲於「まあ、そうっすね。」

愛「なんでこんなつまんない所にいるんだろ」

確かに田舎だけど、不便はしていない。

愛「愛さ、ずっと思ってたんだけど、玲於ってダンス踊れてめっちゃオシャレじゃん？

このド田舎の学校で玲於とお似合いなのって愛しかいなくない？

それに、玲於も読者モデルしてる彼女っていいでしょ？

だからさ、私たち付き合わない？」

唐突だった。

玲於「いや、俺、そういうの嫌なん…」

言い終わる前に閉ざされる口。

柔らかいものが当たる感触。

愛「玲於は私と一緒にいればいいの。

誰だっけ？Aちゃん？玲於の好きな子。

もう、Aちゃんとは付き合えないんじゃない？

目の前でキスなんかしちゃったから笑」

顔を上げると少し向こうに見えるAの姿。

遠慮がちに俺らを見つめる瞳。

なんでこんな所にAが？

愛「Aちゃん、ナチュラルな感じの子だね。純粋そー。

玲於が愛と付き合ってくれないなら、Aちゃんに…」

Aは無関係だ。

愛さんが何をしでかすか分からない。

でも、絶対巻き込むようなことはしたくない。

玲於「わかった、わかったから、Aに手は出さないでください。」

愛「物分りいーこじゃん笑。よろしくね彼氏くん笑」

Aを傷つけるよりは絶対にマシだった。