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「お前、
『隆二の顔、最高〜！』
て言いよったやん。
今さら俺とか言うの失礼やで？
健ちゃん傷つくわ。
……りりかはな、可愛いから、
きっとすぐに男前の彼氏見つかるよ。
それまで自分のこと、
もう少し大切にしーや？」
本気とも冗談ともとれる感じで、一応なぐさめる。
性格さえ少し直せば、必ず良い彼氏が現れる……ハズ…
「…健ちゃん〜！！
やっぱり健ちゃん、優しい〜。
りりかが困ってると
いっつも助けてくれるぅ〜。
健ちゃん、大好き〜」
そう言いながら、りりかが俺に抱きついた。
……マズい。
これは、非常にマズい。
俺の後ろにおるAの顔は見えないけれど、Aからは一部始終が見えとるハズや。
俺はりりかを、ベリベリっと剥がして、慌てて言う。
「ごめんな、りりか。
俺、急いでるんや。またな…」
そう言って、Aの手をとって歩き出す。
けど。
１ブロック先の角を曲がったところで、Aの足取りが重くなった。
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作者名：myu | 作成日時：2019年8月30日 23時
