魔法使いの恋 2 (ページ31)

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食事を終えて、店を出る。

さっき、ケーキを食べながら、次にAが行きたい店を聞いていた。

『アクセサリーとかかな…』

って思っとったのに、エプロンが欲しいと言うA。

俺んちで料理する時用のやつと、幼稚園で使う用のやつが見たいらしい。

幼稚園用のは自分で買うって言ってるけど、

「それぐらい一緒に買ったるがな」

と俺は財布をポンポンしながら言う。

Aは嬉しそうに笑った。

「幼稚園で使うのって、

やっぱキャラクターとか付いてるやつなん？」

「そうですね～。

他の先生方はあんまり着てないですけど、

わたしは好きです」

「よう似合いそうやもんな…

アンパンマンとか、そっくりやし」

「もぉ～！

顔がまんまるって言いたいんでしょ！！」

「ははっ。何も言うとらんやないか、俺。

でも、うちで着るやつは

セクシーなやつにしてな？

裸にアンパンマンとか、

ちょっと萎えるで？」

「…はだっ！？

………何考えてるんですかっ！！もぅっ」

いつものように、Aをからかいながら、楽しい気持ちで歩いていると、近くから俺を呼び止める声がした。

「健ちゃん…？」