祭りのあと ページ24
お昼すぎに終わった運動会のあと、岩ちゃんと俺は仕事へ、Aは片付けのため幼稚園に残った。
ところが、仕事帰りに電話をかけてきたAは何だか辛そうで、理由を聞くと身体が痛くて動けないと言う。
俺が無理やり抱えたから、筋でも痛めたのかと、車で迎えに行くと、どうやら筋肉痛らしい。
「………早ない?筋肉痛来んの。
……ていうか、何もしてへんやん?Aは…」
「だって、本当に痛いんだもん…
普段、運動とか全然しないから、
筋肉がびっくりしちゃったみたいで…」
………にしても、なぁ?
筋肉なんて全くついてなさそうな身体をしているAに言われても、説得力がない。
痛がるAに俺はマッサージとストレッチを施した。
「だいぶ楽になってきたんちゃう?」
「うん……なんとか歩けそう」
「大丈夫か、こんなんで?
明日の約束、延期しよか?」
「ダメっ!
絶対に明日までに治すから!!」
「根性やな、A。
分かった。あんま無理せんとな。
こんだけ痛みがあると熱出るかも
しれんから、今日は早めに休みや?」
俺に掴まりながらよたよたと歩くAを車に乗せて、自宅まで送る。
どこであの怖い姉ちゃんが見てるか分からないので、素早く軽く口づけて、Aを見送った。
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作者名:myu | 作成日時:2019年8月30日 23時