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けんじろ君が来てくれた安堵感からか、頭がよく働かない………
初めて聞く、けんじろ君のどなり声に、現実と仮想の区別がつきにくい………
けれど、『警察』という単語に、現実感が甦る。
「………だめ…警察はだめ…」
トオルくんの顔が浮かんだ。
「スミマセン!
最後に話がしたかっただけなんです…
もうしませんからっ!!」
さっきまで、あんなに威圧的だったあの人の声が、急に自信を失くして弱々しくなる。
けんじろ君の背中から覗いて見ると、青ざめた顔をしたあの人がいた。
本当は、とても弱い人…
それを分かっていたから、今まで離れられなかった。
大丈夫、もう、きっと、この人は悪いことをしない。
何故だか、そんな風に思えた。
けれど、けんじろ君の怒りは収まらず、今にも彼に掴みかかりそうになる。
「けんじろ、、先生……
もう、やめて。
怖いの、いや……」
この場を治めたくてそんな風に言うと、けんじろ君は分かってくれた。
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作者名:myu | 作成日時:2019年8月30日 23時