[wrwrd]幼馴染みはめんつゆくん。2【cn】

91杯 ページ45

ut side

千尋と飲みに来た。
友哉からなんか彼女のことで落ち込んどるっていうのは聞いとったから、話を聞く。

あいつのここが好きとか、あいつはこういう奴やからどうとか、
ほぼノロケ話やったけど、まぁ、避けられているのはほんまらしい。


cn「めちゃくちゃ上手くいってると思っててん。

クリスマスとか、デートしたし。
何回も飲みに言ったりとか、毎日のように一緒に帰ったりとか……

…俺、もう、無理なんかなぁ。
元々、無理矢理付き合ってもらったところもあるし…

何がいけんかったんやろ……」


そう言って、ポロポロと涙を流した。

慌てて涙を拭わせる。
とりあえず、俺が思ったことを率直に伝えた。

一通り千尋を落ち着かせたあと、またくだらねぇ趣味の話とか日常の話に戻った。

そして俺はふと思ったんや。


ut「なぁ、そのAちゃんの写真とかないん？見てみたいわ。」

cn「あぁ、待って。」


確か…望、翔くん、真也は見たことあんねやろ？
なんか、めちゃくちゃべっぴんさんやっていうのは聞いてんねんけど。

そう思いつつ、スマホをいじる千尋を眺める。


cn「はい。こいつ。」


渡されたスマホを見る。
クリスマスツリーをバックに自撮りをする写真で、確かに可愛い顔をしていた。


ut「はぇー、ごっつ可愛えやん。」

cn「やろ？w」

ut「ん？待てよ…？この顔どっかで……」

cn「え？」


うーん、と俺が長年封じ込めている記憶を漁ると、比較的すぐ思い出せた。


ut「あ、思い出したわ。去年のいつやったか、カフェでランチした人や。」

cn「えぇ…？w」

ut「いや、ほんまほんま。はぁー、縁があるもんやなぁ…！」

cn「そうなん…？w」

ut「そんときも、お前みたいな相談された気がするー。
なんか友達が素っ気なくて落ち込んでるんですよ。って。」

cn「ふーん…？」

ut「にしても、マジで可愛えやん。今度紹介して？」


と、写真をいじくりまわしていると、誤ってスライドしてしまった。


ut「あ。」

cn「ん？どした？」

ut「千尋…お前これ…w」

cn「あっ…！！」


千尋に画面を見せると、慌ててスマホを奪った。


ut「彼女の寝顔なんて…お前、そこまでいっとんか…w」

cn「いや、なにもしてへんわ！」


ええもん見てもうたなぁ…w
絶対ネタにしたろ…((

自分でもわかるほど、悪い顔をしながらその日はそれでお開きとなった。

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