＊21＊ ページ47
・
消毒という名のキス_____
体から力が抜けると、余計に感じるリョウクくんの体の重みとお風呂上がりの熱い体温。
狭いソファーは、逃げ場もなくただリョウクくんにしがみついていると
｢ゴメン……これ以上はムリ。ガマン出来なくなるから、僕から離れて。」
リョウクくんの体が私から離れると、急に視界を遮るものがなくなり天井のライトが眩しい
はぁ…………
大きな溜め息をついて、ソファーから降りようとするリョウクくんを無意識に引き止めた
驚いて振り向くリョウクくんに
「………………………いい…」
小さな声で呟く私に
「なに？聞こえない。もう一回言って？」
「……ガマンしなくていい……。」
「ヌナ………？ダメだよ。僕たち……そんな関係じゃないよ。」
まるで、子どもをあやすように話すリョウクくんに
「じゃあ、何でキスしたの？ドキドキしたのは私だけ？ズルいよ……私の気持ち知ってるくせに。」
私の人生の中で数えるくらいしかない精一杯の勇気が空振り。
「おやすみ。」
リョウクくんは、振り返ることなく部屋に戻った
唇には確かな温もり
思い出せばドキドキして、急に体が熱くなる
数日後。
リラが出来上がった雑誌を持って訪ねてきた
「あれ？リョウクくんは？」
部屋中を見回すリラに
「わかんない。靴はあるから部屋じゃない？」
私の言葉を聞き終える前に、リョウクくんの部屋をノックして、部屋からリョウクくんを連れてくる
ジャ〜ン♪
カバンから取り出したのは雑誌。
「今月号にルームシェア特集載ってるから！
結構、反応がよくて〜もしかしたら増刷かも？
そしたら、奢らせてね！」
リラが嬉しそうに話ながら
「で、二人の関係は変わったの？」
コーヒーを飲みながら、含み笑いをして私を見るから
「な、ないよ。ルームシェア相手には変わらないもん……」
こうでも言わないと涙が溢れそうだから。
「何にもないなんてつまんない！せっかく男女が一緒に住んでるんだから。」
チラッとリョウクくんを見ると、ふと目が合う
「もし、僕たちが付き合ったりしたら、雑誌の内容差し替えじゃん(笑)」
リラと二人で笑い合う姿が羨ましくて、その輪に入れない寂しさだけ感じていた。
また増刷が決まったら遊びに来るから____
そう言ってリラは帰って行った
｢ちょっと買い物に行ってくるね」
私はリラを追いかけるように部屋を出た
「バーカ。また一人で泣くんでしょ？」
大好きな声が背後から聞こえて…
私は思わず抱きついた
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向日葵(プロフ) - manmaruuさん» コメントありがとうございます(*^_^*)完結した作品を読んでコメントをもらえるとすごく嬉しいです♪リョウクの魅力が伝わりましたか？またよければ他の作品も読んで下さいね( *´艸｀) (2019年11月3日 5時) (
レス) id: fc49dfefaf (このIDを非表示/違反報告)
manmaruu(プロフ) - こんにちは！こちらのリョウクくんにも蕩けさせられました(//∇//)とっても面白かったです(^^)！ありがとうございました！！ (2019年11月2日 10時) (レス) id: 786210485f (このIDを非表示/違反報告)
ひまわり(プロフ) - まゆまゆさん» まゆまゆさん、大満足だなんて…嬉しい！いつか、まゆまゆさんがもっとお腹いっぱいになるようなりょくちゃんを書きたいなー(笑)いつもコメントありがとうございます！ (2016年2月13日 21時) (レス) id: 595a038cb0 (このIDを非表示/違反報告)
まゆまゆ(プロフ) - 最後は大好物のナムジャリョウクで大満足です。ありがとうございました。 (2016年2月13日 10時) (レス) id: ed4a5e3eae (このIDを非表示/違反報告)
ひまわり(プロフ) - みうさん» ドキドキしてもらえて嬉しいです！一番幸せな言葉です。次の話も着々と進んでいます。よかったら、またお付き合い下さいね！ (2015年12月3日 21時) (レス) id: 595a038cb0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：向日葵
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/list/sjkorabolist01/
作成日時：2015年10月4日 11時
