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ぺたりと座り込んだフローリングの床が冷たくて
だけど、ひんやりした感じが気持ちよく感じるのは、微熱の体だから…?
はぁ_____ 言ってしまった……
当たって砕けろなんて言うけど
砕ける前にちゃんと止めてくれたのは、リョウクくんの優しさなんだろう。
こんなに勇気を出したのはいつ以来?
前の会社を辞めるときも緊張した。
初めて結婚雑誌を買ったときも…………
窓の外は、すっかり暗くなり雨上がりなのか静けさに包まれている
ベットに入り携帯を開くと、メールが何件も届いていた
「リラ………?」
*今、どこにいるの?リョウクくんから電話がかかってきたの。ヌナがいなくなった!傘も持たずに帰って来ない。って。まさか…また逃げたの?*
*とりあえず連絡して!バカなコト考えないでよ!!*
*連絡して!*
同じメッセージが何度も届いていた
リョウクくんが、リラに頼ったことに驚いたけど、こんな私の心配をしてくれたかと思うと
ほんの少しだけ嬉しかった
*ゴメンね。今、メールに気づいたの。
熱を出して寝込んでたけど、もう大丈夫。*
送信してから、私は重い瞼を閉じた
いつもと変わらない朝が来て
ううん、変わったのは、またリョウクくんが朝ごはんを用意してくれたこと。
いつものメッセージカードに
*熱は大丈夫?お粥と胃に優しいスープを作ったから食べて。じゃあ、いってきます!*
『いってきます』
久しぶりに私たちの間で交わされる言葉。
嬉しくて、嬉しくて、カードを読み返しながら、お粥を口に運んだ
「美味しい……………」
食べ終わってから、リョウクくんにメッセージを送る
*美味しいお粥とスープありがとう。
熱も下がって元気になりました。
今日も仕事、頑張ってね!*
定時の合図で会社を出て歩き始めた瞬間
みーつけた(笑)
小さく囁く低い声……………
その声の持ち主に手を掴まれ路地裏に引っ張られた
「A、好きだよ。やり直そう?」
ニヤっと笑って強引に顎を持ち上げ唇を塞ぐ
荒々しいキス。
イヤっ、やめて…
私の声も虚しく消し去られる
服の上から乱暴に体中を触られ、怖くて涙が溢れてくる
「何やってるんですか?人の彼女に。」
遠くから、微かに聞こえる声
リョウクくん………………?
「もう終わったんですよ。諦めてください。」
感情的にならず、あくまでも冷静に。
彼に言い聞かせ、その場から私を連れ出してくれた
繋いだ手から伝わるリョウクくんの体温が恐怖から解放された心に染み渡った
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向日葵(プロフ) - manmaruuさん» コメントありがとうございます(*^_^*)完結した作品を読んでコメントをもらえるとすごく嬉しいです♪リョウクの魅力が伝わりましたか?またよければ他の作品も読んで下さいね( *´艸`) (2019年11月3日 5時) (レス) id: fc49dfefaf (このIDを非表示/違反報告)
manmaruu(プロフ) - こんにちは!こちらのリョウクくんにも蕩けさせられました(//∇//)とっても面白かったです(^^)!ありがとうございました!! (2019年11月2日 10時) (レス) id: 786210485f (このIDを非表示/違反報告)
ひまわり(プロフ) - まゆまゆさん» まゆまゆさん、大満足だなんて…嬉しい!いつか、まゆまゆさんがもっとお腹いっぱいになるようなりょくちゃんを書きたいなー(笑)いつもコメントありがとうございます! (2016年2月13日 21時) (レス) id: 595a038cb0 (このIDを非表示/違反報告)
まゆまゆ(プロフ) - 最後は大好物のナムジャリョウクで大満足です。ありがとうございました。 (2016年2月13日 10時) (レス) id: ed4a5e3eae (このIDを非表示/違反報告)
ひまわり(プロフ) - みうさん» ドキドキしてもらえて嬉しいです!一番幸せな言葉です。次の話も着々と進んでいます。よかったら、またお付き合い下さいね! (2015年12月3日 21時) (レス) id: 595a038cb0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:向日葵 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/list/sjkorabolist01/
作成日時:2015年10月4日 11時