１８６話 ページ41
.
円堂「………だからって…」
明日香「これならいいだろ？」
赤弓(これはすごいな…)
私の目の前には、タイヤを二段重ねにして縄でぐるぐる巻きにされた円堂。
これで頭にパワーを集中できるはずだ。
鬼道「なるほど。これはいいかもしれないな」
明日香「円堂、タイヤ好きだもんね」
鬼道「いや、そういう意味ではないんだが」
それからぐるぐる巻きにされた円堂に向かって
攻撃陣はシュートを打っていく。
.
立向居「お願いします！」
立向居側は、ムゲン・ザ・ハンドのために
綱海と塔子とリカが特訓に付き添う。
塔子「行くよ！」
塔子はノーマルシュートを打つ。
立向居は向かってくるシュートに対して目を閉じた。
立向居「シュタタタ、タン！ドバババ、バーン！」
立向居の出す気から青い手が現れたが、それは脆く打ち砕かれてしまった。
塔子「大丈夫か！？」
立向居「……まだまだ…！…次、お願いします！」
綱海「いいガッツだな！ほんじゃ、遠慮なく行くぜ。
………吹雪！お前本当に一緒にやらなくていいのか？」
綱海は吹雪に振り返り見る。
吹雪「……今は、見てたいんだ」
綱海「そっか。蹴りたくなったら言えよ！」
綱海の言葉に、吹雪は微笑んで頷く。
綱海のやつ、兄貴だな。度量がでかいっていうか…。
円堂「立向居も吹雪も、変わろうとしてる。………俺も……変わらなくちゃ」
明日香「……そうだな」
.
.
円堂「はぁぁぁ！」
ある一本のシュートを打ったとき、円堂の頭からあの時出た拳が現れた。
円堂「………！今の感じ……」
豪炎寺「できたな、円堂」
円堂「あぁ！これならいける！」
私の技を跳ね返すなんてな。
そう。
“あるシュート”とは、私の
鬼道「技を出すには、技で試せということか。
………円堂、もう一つの技も跳ね返してみろ」
円堂「あぁ、どんと来い！」
円堂はタイヤと縄を外し構えた。
鬼道、一之瀬、豪炎寺。
三人は体勢を整え、互いに頷く。
鬼道「皇帝ペンギン＿＿＿」
一之瀬・豪炎寺「２号！」
皇帝ペンギン２号はまっすぐ円堂のほうへ向かう。
円堂は先ほどのことを自信にしたようで
頭から出る拳で、ボールを跳ね返した。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 3人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：桜椿 | 作成日時：2018年5月27日 17時
