【d！】悪魔に取り憑かれた系幼女lll (ページ22)

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少女と天の声ページ22

さて。ひと兄様とお話もしたし、お風呂にも入って歯磨きもして保湿ローションもした。後は寝るだけなのだが…

ro「なぁ、頼む！今日はなかなか寝れないんや…。明日俺のお菓子分けたるから！」

『ろ、ロボロ兄様、落ち着いて下さい。お菓子を分けてもらわなくても一緒に寝ますから。』

ロボロ兄様が態々部屋まで来て一緒に寝て欲しいと頼まれたのだ。一緒に寝ると言っても添い寝をするだけだから大丈夫だと思う。頼まれたら断りにくいですしね。

『えと、ロボロ兄様の部屋で寝ます？それとも私の部屋ですか？』

ro「俺の部屋で頼めるか？俺さ、自分の部屋のベッドやないと寝られないねん。」

『大丈夫ですよ。タガイは…どうする？』

tg「我はこの部屋で寝よう。朝は起こしに行くから安心してくれ。」

『ん、分かった。ではロボロ兄様、行きましょうか』

ロボロ兄様に声をかけるとせやな、と微笑んで私の手を握って歩き出した。ロボロ兄様の部屋に行きベッドに腰掛けるとその隣でロボロ兄様が思い切り倒れ込んだ。

『ロボロ兄様？！だ、大丈夫ですか？』

ro「あー大丈夫や。眠過ぎてな…早よ寝よか。」

『そうですね。早く寝た方が疲れも取れますしね』

ロボロ兄様の隣に寝転がって毛布を被る。ふわぁ、と小さな欠伸をしたロボロ兄様の頭をゆっくりと撫でた。いつもしているあの紙がない分顔が見えるから撫でるたびに顔が緩くなっているのがよく分かる。

ro「なぁ、A？」

『はい？』

ro「Aは、俺を捨てないでいてくれるよな？頑張って、仕事するから、捨てないでや？」

『…えぇ。捨てる訳ないです。』

ro「だから、ずっと、傍に……」

『…寝た、か。』

ずっと頭を撫でていたせいか言葉が途切れ途切れになり途中でロボロ兄様は目を閉じていた。ロボロ兄様に添い寝をするのは始めて、という訳ではない。前にもやったことはあるのだが毎回このような感じ。必ず捨てないで、と悲しそうに言って眠りに付くのだ。

『…私なんかに執着して意味なんてないのに。』

すぅすぅと静かに寝ているロボロ兄様をみて静かに呟いた。何故周りの方々が私にこんなになるのか、私には分からない。私はグルにぃだけに身を捧げると誓った。なのに何故だろう？みんなが私に執着するのか。

『…考えるだけ無駄、ですね。もう寝なくては』

私はロボロ兄様にお休みなさい、と呟いてゆっくりと目を閉じた。

最高責任者ロボロ
唯の忠犬から執着をする様になった。それ故か暇な時は必ず傍にいる