【d！】悪魔に取り憑かれた系幼女lll (ページ26)

今日:2 hit、昨日:1 hit、合計:18,902 hit

少女と煽りポメページ26

風邪が治ってから数日。今日はシャオ兄様に訓練に付き合って欲しい、と呼ばれたので今は訓練場へと走っている。少し走ると訓練場に着いてそっと中を覗いた。

syo「ほらそこ。サボっとらんでしっかりやり！」

「っはい！すみません」

syo「あと10分で武器使ってやるからな～！…お、A。ちゃんと来てくれたんや。」

訓練の様子を見ていた私に気付いたシャオ兄様が此方へと駆け寄って来た。はい、と頷いて私も少し側に寄るとシャオ兄様はニカッと笑ってこっち来てや！と腕を引っ張った。

『シャオ兄様、今日はどのようなお手伝いを？』

syo「今日はな、対武器使用訓練の相手役をして欲しいねん。」

『対武器訓練のですか。分かりました。』

今回みたいに訓練のお手伝いをするのは初めてでは無いのだ。コネ兄様の隊や鬱兄様の隊、稀にだがゾム兄様のお手伝いもさせてもらうことがある。大抵は今回と同じように対人戦の相手役をやることが多い。私も対人戦は嫌いな訳ではないので良いのだが、兵士さんからの反感がでる時だってある。

『えーと、武器の指定は？』

syo「あー双剣とか頼めるか？うちで双剣使えるんがAくらいしかおらへんねん。」

『双剣ですね。大丈夫ですよ。取り敢えず…10人ずつの組み手でいきます？』

syo「全員一斉でもいけるんやない？」

『まぁ…いけなくはないですね。じゃあ一斉でいきますか。』

両手にゾム兄様から貰った黒の手袋をして靴を訓練用の靴に履き替える。軽くジャンプしてから武器箱の中にある双剣を取り出して振ったりして安定性を確認していく。今日の双剣の調子はいいみたいだ。安定してる。

syo「いけるか？」

『はい。大丈夫です』

syo「よし。全員集合！！今から対武器訓練を行う！相手はA、武器は双剣や。今日は一斉にAにかかってもらうで。」

『よろしくお願いします』

syo「じゃあ武器選んで配置につけ。配置につけ次第始めるで。」

私が中央に立ち兵士さん達は武器を手にして次々に配置についていく。頭の中で兵士さん達の癖や攻撃順番を思い出しながら配置につくのを待っていた。

syo「始めるで。…対人戦、開始！！」

シャオ兄様のハキハキとした声を合図にみんなが一斉に武器を構えたり此方へとかけて来たりする。ふぅ、と小さく深呼吸をしてしっかりと双剣を構えた。