【wrwrd】想像少女5【軍パロ】完結編 (ページ16)

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ガラガラと扉が開かれた先には口元を緩めているペ神がいて手には薬を幾つか持っていた。こちらへ来るなり錠剤の薬を2錠と水を差し出して飲んで、と言われて素直に飲むと頭痛が和らいでいた。

sn「よし、暫くの間はこの2つの薬を1錠ずつ飲んでね。」

『ん、分かった。』

ベッドの傍に袋に入れて置かれた薬を見て1日1錠ずつの2錠、と記憶をした。カルテを書き終わったのかペ神は此方に近付いてきて傍にあった椅子に座り一息ついていた。

sn「しかしまぁ吃驚したよ。まさかお腹を貫かれて医務室に運ばれてくるとは。」

『あはは…ご迷惑おかけしました』

苦笑いで返すと焦ったんだよ？とこちらを見ながら首を少しだけ傾げるペ神に私もえ？と首をかしげた。

sn「だってAちゃんが運ばれてきた時にはもう生死が決まってしまっているかもしれない状態だったんだから。」

『え、そんなに？』

こくりと頷くペ神を見てマジかぁと天井を見ながら呟いた。でもよかった、と言うペ神の口元は緩んでいてふわふわとした言葉では表せない雰囲気を醸し出していた。

sn「Aちゃんが死んじゃったらどうしようかと思ったもん。」

『ふ、私はそんな直ぐには死なないよ。』

sn「そう？頼もしいなぁ。」

ふふ、と2人で笑い合っているとふとペ神がこちらをじっと見ているのに気付き首を傾げるとAちゃんはさ、と少し心配そうな顔で聞いてきた。

sn「俺の事…どう思ってる？」

『え、どう思ってるって…そのまま言って…いいの？』

少し不安だったので聞いてみるとそのままでいいよ、と何故か頭を撫でられながら言われたので素直に伝えることにした。短く深呼吸をして私は、と話し始めた。

『ペ神は優しくて、みんなを第1に考えてて、一緒にいるとなんか、こう、落ち着く…な。』

今更言うのが恥ずかしくなってきておもわず顔を逸らすとそっかぁ、とペ神の嬉しそうな声が聞こえて少しうぅ、と小さく唸り声を上げて下を向いているとありがと、と言ってペ神は優しく、優しく頭を撫でてくれた。

sn「さて、次は俺の番かな～」

『え"、別に言わなくても』

sn「俺が言いたいの！」

人差し指で口を軽く塞がれてぐ、と言い返せなくて渋々だが黙ってペ神の話を聞くこととした。
…絶対顔赤くなるやつやん。