82話〜過去編〜 ページ40
とある日のアイナ国。この日アイナ国の城の中はいつもより慌ただしかった。
『……？誰か来るのかな。ま、どうせ会わせてくれないでしょうけど』
この頃の私は書記長として働いていたが何故か城の人間以外の人とは会えないという規制をかけられていた為誰かが来たとしても部屋に閉じ込められていた。けどこの日だけは違った。
「A。今日情報屋が来て情報交換をするんだが書記長として同席して欲しい。」
『え、同席、ですか？』
rm「私も同席しますから大丈夫ですよ。」
国王とラメールは大抵の事があっても私を城以外の人には会わせなかったのに何故今日だけ？でも同席しない訳にはいかない。
『分かりました。いつからですか？』
rm「午後1時からだよ。君は聞いた情報をメモするだけでいいからね。」
『はい……。』
矢張り会えると言っても話せないだろう。話そうとすればこの人達が止めてくる。
『はぁ…何があったんだろうね…？ヴィル、ヘンペル。』
vi「大物でも来るんじゃないか？」
he「でも、今まで何回も大物が来たのにご主人は出なかったじゃん。」
『そうなんだよねぇ。』
私の傍にいた悪魔の2人に聞いてもわからない。でも初めて城以外の人と会うから少し楽しみだ。
『それまで何しよう…書類…は無いし変に歩き回るとまた閉じ込められるし…』
vi「ご主人も大変だね。」
he「僕達で消そうか？」
『やめてよ物騒な…まぁ後30分だし本でも読むか』
私は部屋にある大きな本棚から1冊の本を取り出した。この国にまつわる本だ。歴史や地形、戦争などで活躍した人物が事細かに書かれている。暇さえあれば私はよくこの本を読んでこの国について勉強していた。
『……あ、10分前だ。そろそろラメールの所に行かなきゃ。』
vi「影から見てるから頑張れよご主人。」
he「いざとなったら助けるからねご主人。」
『ありがとう2人共。行ってくるね。』
部屋から出て真隣にあるラメールの部屋の扉を3回ノックする。中から「どうぞ」という声が聞こえて中に入るとラメールが今日会う人物の資料を読んでいた。
『それ今日会う人ですか？』
rm「あぁ。情報屋界1番の情報屋なんだって。相当な有名人らしいよ」
『へぇ。……チーノさん、ですか。』
写真で見るチーノ、という人はどこか優しそうな雰囲気を出していてクラスに1人はいるフレンドリーな人のイメージだ。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 57人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「wrwrd」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
天音 - めっちゃ昔のにこめんとしちゃったwwごめんなさいw調べますww (2022年2月23日 14時) (
レス) id: e6b77afed7 (このIDを非表示/違反報告)
天音 - すみません…オリフラって何ですか？教えていただけると嬉しいのですが… (2022年2月23日 13時) (レス) @page4 id: e6b77afed7 (このIDを非表示/違反報告)
まつりちゃん - オリフラは、外さないといけませんよ！あと面白かったです更新頑張ってください！ (2019年2月20日 19時) (レス) id: 9499332007 (このIDを非表示/違反報告)
何で - オリフラ外すって事が出来ないんですかぁ？ (2019年2月19日 19時) (レス) id: f2f89dc412 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ノエル・ウェール | 作成日時：2019年2月19日 19時
