8日目 ページ9
1番近い展望台まで来たのだがAが高いせいかカタカタと震えながら足にしがみついている。結局怖いんやないか、と笑ながらもAをゆっくり抱き上げて景色が見えるようにしてやった。
｢…ほら、震えとらんと。目ぇ開き。｣
『…っ、…！わあっ』
意を決して開いた目は景色を見た途端にキラキラと輝きだしていた。俺の服をぎゅう、と掴みながらもきれい、と言ってあれは？あれは？と興味があるのをどんどん聞いてくる。
｢…な？展望台、怖くないやろ｣
『…うん。ぱぱがいっしょなら、こわくない』
｢…俺がいないなら怖いん？｣
『…おちそうだから…』
｢…柵があるから落ちたりはしないがな…。｣
Aを降ろして家に帰ろか、と歩き始めた時。ぎゅと服を引っ張られた。吃驚しながらもAを見てどうしたん？と聞いてみればAは小さくだっこ、と呟いた。
｢…ほら、おいで｣
『…！』
タタッ、と駆け寄り俺に抱きつくAを軽々と抱き上げて階段を下っていく。家に帰る途中の信号待ちをしていた時にシャオロンさん？と声を掛けられた。ばっ、と振り向けばエミさんがいてその子は？と首を傾げていた。
｢あ、あー…この子がほら、例の話した子！！｣
｢あぁ！その子がですか！…お知り合いの子なんですか？｣
『……だれ…？』
｢おや。初めまして。私は笑雅、と申します。エーミールと呼んでいただいて大丈夫ですよ。｣
『？えー、み？』
｢…エミさん、でもいいですよ｣
『…えみさん。』
｢はい。｣
エミさんはニコニコしながらAの頭を撫でていた。そのまま打ち解けて深く聞かないでくれ、と願っていたのが叶ったのか2人の話が終わるとエミさんは笑顔のまま帰って行った。
｢…ふー、神は俺に味方したな。…で、何の話をしたん？｣
『…おんなのひとは、どういうのがすきかなってはなし』
｢彼奴なんて話させてんねん｣
『たかそうなばっく、っていっちゃった』
｢…いや、それでええよ。寧ろようやった｣
『？うん』
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Taiyo - 完結おめでとうございます！個人的にドロドロとした話はあまり好きではないのでこのお話はとても面白かったです！最後に数年後の話も入れてくれた事が嬉しかったです！ (2020年10月22日 22時) (
レス) id: 4c1ce912ec (このIDを非表示/違反報告)
明日葉(プロフ) - 完結おめでとうございます！！めっちゃくっちゃ！面白かったです！新作めっちゃ楽しみやー！！頑張ってくれよな！！応援してまーす！ (2020年10月20日 23時) (レス) id: e4ec07d3e0 (このIDを非表示/違反報告)
赤月奏楽 - この作品はわりと出来て間もない頃から読ませていただいていたので、初めて完結まで見守れました。家族系のほのぼのした作品が本当に大好きなので、作者様の作品がドーンと来ました！自分もほのぼの系になっちゃいますね。次回作も楽しみに待ってます！ (2020年10月20日 5時) (レス) id: 0a13c144ca (このIDを非表示/違反報告)
暇人な名無し(プロフ) - 重(いけど)面(白い)。 (2020年10月17日 21時) (レス) id: d7b6c8461a (このIDを非表示/違反報告)
ゆい(プロフ) - sypさん……いくらなんでもロリコンだからって1日でq150枚はやばいですよ!!? (2020年10月7日 18時) (レス) id: 74f12133a2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ノウィ | 作成日時：2020年9月7日 16時
